Excel VBAでフォルダ選択ダイアログを簡単表示！FileDialogプロパティ活用ガイド

この記事では、Excel VBAを使用してフォルダ選択ダイアログボックスを表示する方法を、FileDialogプロパティを活用して簡単に実装する手順を紹介します。

Excel VBAでフォルダ選択のダイアログボックスを表示させたいんだけど、どうしたらいいの？

FileDialogプロパティのmsoFileDialogFolderPickerを使う方法がありますよ。これを利用すると、ユーザーがフォルダを選択できるダイアログボックスを簡単に表示させることができます。

FileDialogプロパティの基本

Excel VBAでは、FileDialogプロパティを使用して、様々な種類のファイルやフォルダ選択ダイアログボックスを表示させることが可能です。

この機能は、ユーザーによるファイルやフォルダの選択を簡単にかつ直感的に行うことを可能にします。以下では、FileDialogプロパティの基本的な使い方を解説します。

FileDialogプロパティの種類

Excel VBAのApplication.FileDialogメソッドを使用する際には、以下の4種類のダイアログタイプから選択する必要があります。

1. msoFileDialogOpen – ファイルを開くダイアログを表示します。
2. msoFileDialogSaveAs – 名前を付けて保存ダイアログを表示します。
3. msoFileDialogFilePicker – ファイルを選択するダイアログを表示します。
4. msoFileDialogFolderPicker – フォルダを選択するダイアログを表示します。

FileDialogプロパティの使用例: フォルダ選択

フォルダを選択するダイアログボックスを表示するには、msoFileDialogFolderPickerを使用します。

以下のサンプルコードは、このタイプのダイアログを表示し、ユーザーがフォルダを選択した場合にそのパスをメッセージボックスで表示する方法を示しています。

Sub ShowFolderPicker()
    Dim fd As FileDialog
    Set fd = Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker)
    
    With fd
        If .Show = -1 Then ' ユーザーがOKボタンをクリックした場合
            MsgBox "選択されたフォルダ: " & .SelectedItems(1)
        Else
            MsgBox "フォルダが選択されませんでした。"
        End If
    End With
End Sub

このコードは、FileDialogオブジェクトをmsoFileDialogFolderPickerで初期化し、.Showメソッドを呼び出してダイアログボックスを表示します。ユーザーがダイアログでフォルダを選択し、OKボタンをクリックすると、そのフォルダのパスがメッセージボックスに表示されます。

複数のファイルを選択可能にするFileDialogプロパティのカスタマイズ

FileDialogオブジェクトはカスタマイズが可能で、たとえばAllowMultiSelectプロパティをTrueに設定することで、複数のファイルを選択可能にすることができます。

また、Titleプロパティを使用してダイアログボックスのタイトルを変更することもできます。

サンプルプログラム

Excel VBAでフォルダ選択ダイアログを表示し、ユーザーが選択したフォルダのパスを取得するサンプルプログラムを以下に示します。

このプログラムは、FileDialogプロパティのmsoFileDialogFolderPickerを使用しています。これにより、ユーザーはファイルではなくフォルダを選択することができます。

Sub ShowFolderPickerDialog()
    ' FileDialogオブジェクトの変数を宣言
    Dim fd As FileDialog
    ' FileDialogのインスタンスを作成し、フォルダ選択ダイアログに設定
    Set fd = Application.FileDialog(msoFileDialogFolderPicker)
    
    ' ダイアログボックスを表示
    If fd.Show = -1 Then ' ユーザーが「OK」を選択した場合
        ' 選択されたフォルダのパスをメッセージボックスで表示
        MsgBox "選択されたフォルダ: " & fd.SelectedItems(1)
    Else
        ' ユーザーが「キャンセル」を選択した場合、またはフォルダを選択せずにダイアログを閉じた場合
        MsgBox "フォルダが選択されませんでした。"
    End If
    
    ' FileDialogオブジェクトのリソースを解放
    Set fd = Nothing
End Sub

このプログラムでは、まずApplication.FileDialogを使用してFileDialogオブジェクトを初期化し、そのタイプとしてmsoFileDialogFolderPickerを指定します。これにより、フォルダを選択するためのダイアログが設定されます。

.Showメソッドを呼び出すことでダイアログボックスを表示し、ユーザーがフォルダを選択して「OK」ボタンをクリックすると、そのフォルダのパスがメッセージボックスで表示されます。ユーザーが「キャンセル」を選択した場合や、フォルダを選択せずにダイアログを閉じた場合は、別のメッセージが表示されます。

まとめ

Excel VBAを使用してフォルダ選択ダイアログボックスを表示する方法を解説しました。

FileDialogプロパティの使い方や、カスタマイズの可能性についても知ることができ、さまざまなシナリオでの応用が楽しみです。

FileDialogプロパティを用いることで、ユーザーによるファイルやフォルダの選択を直感的かつ柔軟に行えるようになります。

サンプルプログラムを基にして、さまざまなオプションや設定を試してみることをお勧めします。