JavaScriptには、文字列に改行やタブを含めるための特殊な文字があります。この記事では、それらの使い方について解説します。
JavaScriptで文字列に改行やタブを含めるにはどうしたらいいですか?
JavaScriptで書い改行やタブなどの特殊文字を含めたい場合、エスケープシーケンスという特殊文字を利用します。
文字列に改行とタブを含める
JavaScriptでは、文字列中に特殊な文字を含める場合、エスケープシーケンスと呼ばれる特殊な文字を使用します。
改行を含めるには、文字列中に改行コード \n
を挿入します。
var str = “Hello,\nWorld!”;
タブを含めるには、文字列中にタブコード \t
を挿入します。
var str = “Hello,\tWorld!”;
ただし、JavaScriptでは、改行やタブを含めた文字列をHTMLで表示すると、そのままでは改行やタブが反映されません。そのため、HTMLで改行やタブを反映させるには、次のようにします。
<!DOCTYPE html>
<html>
<body>
<h1>JavaScriptで文字列に改行を含める方法</h1>
<p id="demo">ここに文字列が出力されます。</p>
<script>
var str = "Hello,\nWorld\t!";
document.getElementById("demo").innerHTML = str.replace(/\n/g, "<br>")
.replace(/\t/g, " ");
</script>
</body>
</html>
改行を反映させるには、HTMLの文書内で<br>
タグを使用します。
上記の例では、str.replace(/\n/g, "<br>")
を使用して、文字列中にある改行を、HTMLの<br>
タグに置き換えています。
また、str.replace(/\t/g, " ")
を使用して、文字列中にあるタブを、HTMLの
(ノンブレイキングスペース) に置き換えています。
innerHTML
は、HTML要素の中のHTMLコードを取得したり、設定したりするためのプロパティです。
innerHTML
を使用することで、HTML要素の中のHTMLコードを取得したり、設定したりすることができます。HTML要素の中には、HTMLコードだけでなく、テキストや画像などを含むことができます。
主なエスケープシーケンス文字列について
JavaScriptでは、文字列中に特殊な文字を含める場合、エスケープシーケンスと呼ばれる特殊な文字を使用します。エスケープシーケンスを使用することで、文字列中でも特殊な文字の機能を無効にすることができます。
以下に、JavaScriptで使用できるエスケープシーケンスの一覧を示します。
エスケープシーケンス | 意味 |
---|---|
\ | バックスラッシュを表す |
‘ | シングルクォーテーションを表す |
“ | ダブルクォーテーションを表す |
\n | 改行を表す |
\t | タブを表す |
\b | バックスペースを表す |
\f | 改ページを表す |
\r | キャリッジリターンを表す |
テンプレートリテラルを使用する方法
テンプレートリテラルを使用すると、バッククォート(`)で文字列を囲むことができます。テンプレートリテラル内では、改行やタブなどの特殊文字を直接入力することができます。以下は例です。
// テンプレートリテラルを使用して、改行やタブを含む文字列を作成
const multilineString = `行1
行2
行3`;
console.log(multilineString);
const tabbedString = `列1\t列2\t列3`;
console.log(tabbedString);
上記のコードを実行すると、以下のように出力されます。
行1
行2
行3
列1 列2 列3
String.raw()を使用する方法
String.raw()メソッドを使用すると、エスケープシーケンスを無視して文字列を作成できます。以下は例です。
// String.raw()を使用して、改行やタブを含む文字列を作成
const multilineString = String.raw`行1\n行2\n行3`;
console.log(multilineString);
const tabbedString = String.raw`列1\t列2\t列3`;
console.log(tabbedString);
上記のコードを実行すると、以下のように出力されます。
行1
行2
行3
列1 列2 列3
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まとめ
JavaScriptでは、文字列に改行やタブを含めるために、エスケープシーケンスやテンプレートリテラル、String.raw()メソッドなどの方法があります。これらの方法を使い分けて、適切に文字列を作成することが重要です。適切な出力方法を選択して、文字列を表示することも忘れずに行いましょう。
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