JavaScritpt 数値を四捨五入、切り上げ、切り捨てする方法

JavaScriptには数値を四捨五入、切り上げ、切り捨てするためのメソッドが用意されています。この記事では、それらのメソッドの使い方とサンプルプログラムを使った解説を行います。

目次

小数点以下を丸める(四捨五入)「round」

 小数点以下を丸める(四捨五入)には、Math.round()メソッドを使用します。
引数で与えられた数値を最も近い整数に丸めます。

Math.round(number)

let number = 3.14;
let rounded = Math.round(number);
console.log(rounded); // 3

小数点以下を切り上げる「celi」

数値を切り上げするには、Math.ceil()メソッドを使用します。
このメソッドは、引数で与えられた数値を切り上げます。

Math.celi(number);

let number = 5.678;
let rounded = Math.ceil(number);
console.log(rounded); // 6

小数点以下を切り捨てる「floor」

数値を切り捨てするには、Math.floor()メソッドを使用します。
このメソッドは、引数で与えられた数値を切り捨てます。

Math.floor(number);

let number = 5.678;
let rounded = Math.floor(number);
console.log(rounded); // 5

負の数も切り捨てることができます。

let number = -3.14;
let rounded = Math.floor(number);
console.log(rounded); // -4

Math.floor()メソッドは、引数で与えられた数値を、それより小さい最大の整数に丸めます。

小数点部分を単純に切り捨てる「trunc」

Math.trunc()メソッドは、数値を切り捨てするためのメソッドです。
Math.floor()メソッドと同じように、小数点以下を切り捨てて整数部分だけを返します。

Math.trunc(number);

let number = 5.678;
let rounded = Math.trunc(number);
console.log(rounded); // 5

負の数に対しても使用可能です。

let number = -3.14;
let rounded = Math.trunc(number);
console.log(rounded); // -3

注意点として、trunc()メソッドは数値型以外の値に対してはundefinedを返します。

小数点以下の桁数を指定して丸める「toFixed」

toFixed()メソッドは、小数点以下の桁数を指定して丸めることができます。

number.toFixed(桁数);

let number = 3.141592;
let rounded = number.toFixed(3);
console.log(rounded); // 3.142

数値を指定した有効桁数に丸める「toPrecision」

toPrecision()メソッドは、数値を指定した有効桁数に丸めることができます。

number.toPrecision(桁数);

let number = 3.141592;
let rounded = number.toPrecision(5);
console.log(rounded); // 3.1416
CHECK

toPrecision()メソッドは、toFixed()メソッドに比べ、小数点以下の桁数ではなく、有効桁数を指定して丸めるため、数値が小さい場合や、精度の高い計算をする場合に有用です。

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まとめ

数値を四捨五入、切り上げ、切り捨てする方法」についてまとめます。

メソッド説明
Math.round数値を最も近い整数に丸めることができる。
Math.ceil数値をそれより大きい最小の整数に丸めることができる。
Math.floor数値をそれより小さい最大の整数に丸めることができる。
Math.trunc数値を切り捨てすることができる。
toFixed小数点以下の桁数を指定して丸めることができる。
toPrecision数値を指定した有効桁数に丸めることができる。

 数値を丸めるために多くの便利なメソッドが用意されていることがわかりました。
 特に、toFixed()やtoPrecision()は、小数点以下の桁数や有効桁数を指定して丸めることができるため、精度の高い計算をする場合に有用だと思います。

数値を丸める際には、どのような結果が欲しいかを明確にしてから使用するメソッドを選ぶようにしましょう。

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