Python pandasのピボット処理を覚えよう!stack, unstack, pivotの使い方

Pythonのpandasでデータを加工する際に欠かせないピボット処理について、stack, unstack, pivotの使い方を解説します。

Pythonのpandasでデータを扱っているんだけど、ピボットテーブルってどうやって作るんだろう?

tack, unstack, pivotといった関数を使ったピボット処理を使えば簡単に作れますよ!

目次

ピボット処理とは

ピボット処理とは、表形式のデータを横持ちから縦持ち(あるいはその逆)に変換する処理のことです。

ピボット処理を用いることで、データの集計や可視化に適した形式にデータを変換することができます。例えば、顧客名、商品名、販売数量といったデータが複数の行に分散している場合、ピボット処理を用いて顧客名を行方向、商品名を列方向に整理することで、より見やすく、分析しやすい形式に変換することができます。

pandasには、ピボット処理を実行するための関数が複数用意されており、stack, unstack, pivotなどがよく使われます。

stack関数によるピボット処理

stack関数は、列方向の階層化されたMultiIndexを行方向に変換することで、ピボットテーブルを作成します。MultiIndexとは、複数のインデックスを持つ階層化された行列のことです。具体的には、DataFrameの列のインデックスを行に移動することができます。

以下に、サンプルデータを用いてstack関数の使い方を解説します。

import pandas as pd

df = pd.DataFrame({
   'A': ['foo', 'bar', 'baz'],
   'B': [1, 2, 3],
   'C': [4, 5, 6]
})

df = df.set_index(['A', 'B'])
stacked_df = df.stack()
print(stacked_df)

このコードでは、まず、DataFrameの’A’と’B’の列をMultiIndexとして設定しています。次に、stack関数を用いて、列方向のMultiIndexを行方向に変換し、ピボットテーブルを作成しています。出力結果は以下のようになります。

A    B   
foo  1  C    4
        B    1
     2  C    5
        B    2
baz  3  C    6
        B    3
dtype: int64

このように、stack関数によって、列方向に存在したMultiIndexが行方向に移動され、新たな階層化されたMultiIndexが作成されました。これにより、列方向に複数存在していたデータを、行方向に整理することができました。

unstack関数によるピボット処理

unstack関数は、行方向の階層化されたMultiIndexを列方向に変換することで、ピボットテーブルを作成します。具体的には、DataFrameの行のインデックスを列に移動することができます。

以下に、サンプルデータを用いてunstack関数の使い方を解説します。

import pandas as pd

df = pd.DataFrame({
   'A': ['foo', 'bar', 'baz'],
   'B': [1, 2, 3],
   'C': [4, 5, 6]
})

df = df.set_index(['A', 'B'])
stacked_df = df.stack()
unstacked_df = stacked_df.unstack()
print(unstacked_df)

このコードでは、まず、DataFrameの’A’と’B’の列をMultiIndexとして設定しています。次に、stack関数を用いて、列方向のMultiIndexを行方向に変換した後、unstack関数を用いて、行方向のMultiIndexを列方向に変換し、ピボットテーブルを作成しています。出力結果は以下のようになります。

     C    
B    1  2  3
A          
bar  5  NaN  NaN
baz  NaN  NaN  6
foo  4  5  NaN

このように、unstack関数によって、行方向に存在していたMultiIndexが列方向に移動され、新たな階層化されたMultiIndexが作成されました。これにより、行方向に複数存在していたデータを、列方向に整理することができました。

pivot関数によるピボット処理

pivot関数は、行と列のインデックスを指定してピボットテーブルを作成します。具体的には、DataFrameの任意の列を値として、行と列のインデックスを指定することで、ピボットテーブルを作成することができます。

以下に、サンプルデータを用いてpivot関数の使い方を解説します。

import pandas as pd

df = pd.DataFrame({
   'A': ['foo', 'bar', 'baz', 'foo', 'bar', 'baz'],
   'B': ['one', 'one', 'one', 'two', 'two', 'two'],
   'C': [1, 2, 3, 4, 5, 6],
   'D': [7, 8, 9, 10, 11, 12]
})

pivot_df = df.pivot(index='A', columns='B', values='C')
print(pivot_df)

このコードでは、まず、サンプルデータとして’A’、’B’、’C’、’D’の4つの列を持つDataFrameを作成しています。次に、pivot関数を用いて、’A’列を行インデックス、’B’列を列インデックス、’C’列を値とするピボットテーブルを作成しています。

出力結果は以下のようになります。

B   one  two
A          
bar  2    5
baz  3    6
foo   1    4

このように、pivot関数によって、行と列のインデックスを指定して、ピボットテーブルを作成することができました。pivot関数は、stack関数やunstack関数とは異なり、任意の列を値として指定できるため、柔軟性が高いです。

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まとめ

Pythonのpandasでデータを加工する際に欠かせないピボット処理について、stack, unstack, pivotの使い方を解説しました。

  • ピボット処理とは、表形式のデータを横持ちから縦持ち(あるいはその逆)に変換する処理のことである。
  • pandasには、ピボット処理を実行するための関数が複数用意されており、stack, unstack, pivotなどがよく使われる。
  • stack関数は、列方向の階層化されたMultiIndexを行方向に変換することで、ピボットテーブルを作成する。
  • unstack関数は、行方向の階層化されたMultiIndexを列方向に変換することで、ピボットテーブルを作成する。
  • pivot関数は、行と列のインデックスを指定してピボットテーブルを作成する。

ピボット処理ってデータ加工の基本的な方法で、これらの関数を使いこなせるようになると、データ分析の幅が広がりそうですね。今後、実際に業務で使ってみたいと思います。

ピボットテーブルは、データ分析において非常に重要な機能の一つであり、多様なデータ加工に活用できます。データ分析においては、ピボット処理を使ってデータを整理し、見やすく分析しやすい形式に変換することが非常に重要です。

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