この記事では、Excel VBAを使用してシート見出しの表示と非表示を切り替える方法を詳しく解説します。初心者から上級者まで役立つ、WindowオブジェクトのDisplayWorkbookTabsプロパティの使い方をマスターしましょう。

Excel VBAでシートの見出しを表示したり隠したりする方法ってありますか?



い、Excel VBAのWindowオブジェクトのDisplayWorkbookTabsプロパティを使うと、シート見出しの表示と非表示を簡単に切り替えることができます。
DisplayWorkbookTabsプロパティの基本
Excel VBAで操作する際の重要な要素の一つに、DisplayWorkbookTabs
プロパティがあります。このプロパティは、Excelのウィンドウ下部にあるシートのタブ(シート見出し)の表示・非表示を制御するために使用されます。
基本的な使い方
DisplayWorkbookTabs
プロパティは、Workbook
オブジェクトのWindows
コレクションの一部として存在します。基本的な使用方法は以下の通りです。
- シートタブを表示する場合:
Workbook.Windows(1).DisplayWorkbookTabs = True
- シートタブを非表示にする場合:
Workbook.Windows(1).DisplayWorkbookTabs = False
ここで、Workbook
は操作対象のワークブック、Windows(1)
はワークブックの最初のウィンドウを示します。
実際の使用例
たとえば、現在アクティブなワークブックのシートタブを非表示にするには、以下のように記述します。
Sub HideSheetTabs()
ActiveWorkbook.Windows(1).DisplayWorkbookTabs = False
End Sub
逆に、シートタブを表示する場合は、False
をTrue
に変更します。
Sub ShowSheetTabs()
ActiveWorkbook.Windows(1).DisplayWorkbookTabs = True
End Sub
注意点
DisplayWorkbookTabs
プロパティをFalse
に設定すると、ユーザーはExcelのインターフェースからシートを切り替えることができなくなります。シート間の移動にはVBAコードを使用するか、タブの表示を再度有効にする必要があります。- このプロパティは、Excelのウィンドウ固有の設定です。したがって、同じワークブックを異なるウィンドウで開いている場合、それぞれのウィンドウで設定を変更する必要があります。
このように、DisplayWorkbookTabs
プロパティを理解し、適切に使用することで、Excel VBAをより効果的に活用することができます。
シート見出しの表示・非表示切り替え方法
Excel VBAを使用して、シートの見出し(タブ)を表示または非表示にする方法は非常にシンプルです。ここでは、具体的なステップとサンプルコードを提供します。
シート見出しを非表示にするコード
Sub HideSheetTabs()
ActiveWorkbook.Windows(1).DisplayWorkbookTabs = False
End Sub
このコードは、現在アクティブなワークブックのシートタブを非表示にします。
シート見出しを表示するコード
Sub ShowSheetTabs()
ActiveWorkbook.Windows(1).DisplayWorkbookTabs = True
End Sub
このコードは、非表示にしたシートタブを再度表示します。
サンプルプログラム
サンプルプログラムでは、Excel VBAを使用してシートの見出し(タブ)の表示・非表示を切り替える方法を紹介します。以下のコードは、実際にVBAエディタにコピーして実行できるシンプルな例です。
シート見出しを非表示にするプログラム
Sub HideSheetTabs()
' 現在アクティブなワークブックの最初のウィンドウに対して操作を行う
ActiveWorkbook.Windows(1).DisplayWorkbookTabs = False
End Sub
このマクロを実行すると、アクティブなワークブックのシートタブが非表示になります。これは、ユーザーインターフェースをシンプルに保ちたい場合や、特定のシートへのアクセスを制限したい場合に便利です。
シート見出しを表示するプログラム
Sub ShowSheetTabs()
' 現在アクティブなワークブックの最初のウィンドウに対して操作を行う
ActiveWorkbook.Windows(1).DisplayWorkbookTabs = True
End Sub
このマクロは、先ほど非表示にしたシートタブを再表示します。シート間のナビゲーションを容易にするために、このマクロを使用します。
まとめ
Excel VBAを使用してシート見出しの表示と非表示を切り替える方法を解説しました。
- Excel VBAの
DisplayWorkbookTabs
プロパティを使用して、シートの見出し(タブ)の表示・非表示を切り替えることができる。 - シートタブを非表示にする場合は
ActiveWorkbook.Windows(1).DisplayWorkbookTabs = False
、表示する場合はTrue
に設定する。 - この機能は、ワークブックのナビゲーションをカスタマイズしたい場合や、特定のシートへのアクセスを制限したい場合に便利。



このマクロを使えば、レポートやプレゼンテーション用のワークブックを作成する際に、不要なシートを隠して見た目をスッキリさせることができそうですね。



この機能は、ワークブックの見た目を整理するだけでなく、特定の情報へのアクセスを制限する際にも役立ちます。しかし、シートタブを非表示にすると、シート間の移動が難しくなるため、その点には注意が必要です。
VBAのこのような機能を利用することで、よりプロフェッショナルで使いやすいワークブックを作成することが可能になります。