JavaScriptにおける連想配列とMapとは何ですか?
では、JavaScriptの連想配列とMapについて学んでみましょう。
連想配列とは名前をキーとしてアクセスできる配列です。
Mapはキーと値の組み合わせでデータを格納できます。
連想配列とは?
「連想配列」とは、キーと値のペアを持つオブジェクトのことであり、JavaScriptのオブジェクトの一種です。
通常の配列では、数値をインデックスとして使用して値を格納するのに対して、連想配列では、文字列や数値などの任意の値をキーとして使用して、それに対応する値を格納します。
※通常の配列について知りたい方は、「JavaScript 配列について学ぶ:定義から初期化、コピー、結合まで」をご確認下さい。
連想配列の使い方
「連想配列」はJavaScriptのオブジェクトとして実現されているため、連想配列を使用するには、オブジェクトを作成し、その中にキーと値のペアを定義することが必要です。
オブジェクトのキーには文字列、数値、シンボルなどを使用することができます。
以下では、連想配列を使ってデータを格納し、名前でアクセスしています。
const object = {
key1: 'value1',
key2: 'value2',
key3: 'value3',
};
console.log(object.key1); // 'value1'
例えば、以下のようにオブジェクトを定義することで、キーと値のペアを持つ連想配列を作成することができます。
const fruits = {
apple: 100,
banana: 200,
orange: 300
};
上記の例では、fruits
というオブジェクトを定義し、その中にapple
、banana
、orange
というキーと対応する値を定義しています。この場合、キーとして文字列を使用しています。
プロパティの追加
また、以下のようにプロパティを追加することもできます。
fruits.grape = 400;
上記の例では、fruits
オブジェクトに新しいキーとしてgrape
を追加しています。grape
の値は400
に設定されています。
キーへアクセスする
連想配列に対して値を取得するには、以下のようにキーを指定してアクセスします。
console.log(fruits.apple); // 100
console.log(fruits['banana']); // 200
上記の例では、fruits
オブジェクトの中から、apple
やbanana
というキーに対応する値を取得しています。fruits.apple
やfruits['banana']
のように、.
や[]
を使用してキーを指定することができます。
キーを指定して値を更新する
また、以下のようにキーを指定して値を更新することもできます。
fruits.apple = 150;
上記の例では、fruits
オブジェクトのapple
に対応する値を150
に更新しています。
このように、オブジェクトを使用することで、キーと値のペアを持つ連想配列を簡単に作成・操作することができます。
Mapオブジェクトとは
Mapオブジェクトとは、ES6から追加されたデータ構造で、キーと値のペアを持つ連想配列を実現するためのデータ構造の一つです。連想配列と同様に、キーと値のペアを保持することができますが、オブジェクトと異なり、キーには様々な型を使用することができます。
以下では、Map
を使ってデータを格納し、キーを指定して値を取得しています。
const map = new Map();
map.set('key1', 'value1');
map.set('key2', 'value2');
map.set('key3', 'value3');
console.log(map.get('key1')); // 'value1'
Mapオブジェクトの使い方
例えば、以下のようにMapオブジェクトを定義することができます。
const fruits = new Map([
['apple', 100],
['banana', 200],
['orange', 300]
]);
上記の例では、new Map()
を使用してMapオブジェクトを作成し、キーと値のペアを配列で定義しています。配列の最初の要素がキーで、2番目の要素が値となります。
setでキーと値のペアを追加する
Mapオブジェクトでは、set()
メソッドを使用して、キーと値のペアを追加することもできます。例えば、以下のようにset()
メソッドを使用して、新しいキーと値のペアを追加することができます。
fruits.set('grape', 400);
上記の例では、set()
メソッドを使用して、'grape'
というキーと400
という値のペアを追加しています。
getでキーに対応する値を取得する
Mapオブジェクトでは、get()
メソッドを使用して、キーに対応する値を取得することができます。例えば、以下のようにget()
メソッドを使用して、キーに対応する値を取得することができます。
console.log(fruits.get('apple')); // 100
console.log(fruits.get('banana')); // 200
上記の例では、get()
メソッドを使用して、'apple'
や'banana'
というキーに対応する値を取得しています。
Mapオブジェクトは、連想配列と同様に、キーと値のペアを保持することができますが、様々な型のキーを使用することができるため、柔軟な使用が可能です。また、size
プロパティを使用して、Mapオブジェクトに含まれるキーと値のペアの数を取得することもできます。
Mapは、文字列以外でも、任意の型をキーとして使うことができます。オブジェクトリテラルでは、プロパティ名をキーとして使うことができますが、キーとして使えるのは文字列のみです。しかし、Mapオブジェクトでは、任意の型をキーとして使うことができます。例えば、NaNやundefinedもキーとして使用できます。
連想配列とMapの違い
連想配列とMapオブジェクトの主な違いは、キーの扱い方です。連想配列は、文字列をキーとして扱うことができますが、Mapオブジェクトでは、様々な型をキーとして扱うことができます。
具体的には、連想配列では文字列をキーとして扱うことができます。一方、Mapオブジェクトでは文字列以外の型をキーとして扱うことができます。
また、Mapオブジェクトは、size
プロパティを使用して、キーと値のペアの数を取得することができますが、連想配列では、キーと値のペアの数を取得する方法はありません。
連想配列とMapはよく似ていますがどちらを使うのが良いでしょうか?
新しいコードでは、できるだけMap
を使うことが推奨されています。Map
は、連想配列よりも柔軟であり、順番を保持できるため、連想配列よりも優れていると言えます。
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まとめ
「連想配列とMapの使い方について学ぶ」をまとめます。
- 連想配列は、キーと値の組み合わせでデータを格納することができる。
- 連想配列を使うと、名前でデータにアクセスすることができる。
- Mapは、異なるデータ型をキーとして使うことができるデータ構造。
- Mapは、連想配列と似ているが、文字列以外でも、任意の型をキーとして使うことができる。
- Mapを使うと、データを追加した順番を保持することができる。
- Mapは、連想配列よりも柔軟であり、順番を保持できるため、連想配列よりも優れている。
連想配列は、名前でデータにアクセスすることができるため、データを整理するのに便利です。
一方で、Mapは、異なるデータ型をキーとして使うことができるため、連想配列よりも柔軟です。また、Mapを使うと、データを追加した順番を保持することができるため、順番を保持したいときに便利です。
どちらを使うべきかは、使用する状況や目的によって異なりますが、新しいコードでは、できるだけMapを使うことが推奨されています。
連想配列とMapの違いや基本的な使い方が分かりやすくまとまっていたので、とても参考になりました!
連想配列とMapオブジェクトの両方を使うことができますが、どちらを使用するかは、プロジェクトやタスクに応じて判断する必要があります。文字列をキーとして扱う必要がある場合は、連想配列を、それ以外の場合はMapオブジェクトを使用することが一般的です。
また、ES6以降では、Mapオブジェクトがより高機能であり、一般的に使われることが多いです。しかし、古いブラウザにはMapオブジェクトがサポートされていない場合があるため、それらに対応する必要がある場合は、連想配列を使用することも考えられます。
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