PHPにおける条件分岐の基本:if文、elseif文、else文の使用方法

この記事では、PHPで条件に基づいて処理を分ける方法、すなわちif文、elseif文、else文の書き方と実践例を紹介します。

PHPで条件分岐をするにはどうすればいいですか?

PHPでは、条件によって異なる処理を実行するためにif文elseif文、そしてelse文を使用します。これらを使うことでプログラムの流れを効果的にコントロールできますよ。

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    PHPでの条件分岐の基本

    PHPにおける条件分岐は、特定の条件に基づいて異なるコードブロックを実行するための非常に重要な機能です。条件分岐を使うことで、プログラムの挙動を柔軟に制御し、さまざまなシナリオに対応させることが可能です。基本的な条件分岐には、if文elseif文else文があります。

    if文

    if文はもっとも基本的な条件分岐の形式で、指定された条件が真(true)である場合にのみ、コードブロックを実行します。条件が偽(false)の場合、コードブロックは無視されます。

    if ($a > 10) {
        echo '変数aは10より大きいです';
    }

    この例では、変数$aが10より大きい場合にのみメッセージが表示されます。

    elseif文

    複数の異なる条件を順に評価するには、elseif文を使用します。if文で設定した条件が偽の場合、elseif文の条件がチェックされます。この過程は、真の条件が見つかるか、またはelseif文がなくなるまで続きます。

    if ($a > 10) {
        echo '変数aは10より大きいです';
    } elseif ($a == 10) {
        echo '変数aは10です';
    }

    この例では、変数$aが10より大きい場合は最初のメッセージが、10である場合は次のメッセージが表示されます。

    else文

    if文elseif文の条件が全て偽の場合に実行されるのがelse文です。これは、上記の条件に一致しないすべての場合のデフォルトの動作を提供します。

    if ($a > 10) {
        echo '変数aは10より大きいです';
    } elseif ($a == 10) {
        echo '変数aは10です';
    } else {
        echo '変数aは10未満です';
    }

    この例では、変数$aが10より大きい、ちょうど10、10未満のそれぞれの場合に異なるメッセージを表示します。

    if文の使用方法

    if文はPHPにおいて最も基本的な条件分岐構造で、指定された条件が真(true)であれば、ブロック内のコードを実行します。条件が偽(false)の場合は、そのコードブロックはスキップされます。

    これにより、プログラムは指定された条件に応じて異なる動作をすることができます。

    基本的な構文

    if文の基本的な構文は次のようになります:

    if (条件) {
        // 条件が真の場合に実行されるコード
    }
    • 条件は通常、比較演算子や論理演算子を使用して評価されます。
    • 条件がtrueと評価される場合、中括弧{}内のコードが実行されます。

    比較演算子

    if文でよく使用される比較演算子には以下のものがあります:

    • ==(等しい)
    • !=(等しくない)
    • >(より大きい)
    • <(より小さい)
    • >=(以上)
    • <=(以下)

    論理演算子

    複数の条件を組み合わせる場合は、論理演算子が使用されます:

    • &&(論理AND)
    • ||(論理OR)
    • !(論理NOT)

    実際の例

    変数の値に基づいて特定のアクションを実行する簡単なif文の例を見てみましょう。

    $a = 20;
    $b = 18;
    
    if ($a > $b) {
        echo '変数aは変数bより大きいです';
    }

    このコードは、$a$bより大きい場合にのみメッセージを表示します。この場合、「変数aは変数bより大きいです」というメッセージが出力されます。

    応用例

    より複雑な条件を評価する例を見てみましょう。

    $user_age = 16;
    
    if ($user_age >= 18) {
        echo 'あなたは成人です';
    } else {
        echo 'あなたは未成年です';
    }

    この例では、ユーザーの年齢が18歳以上かどうかをチェックしています。18歳以上の場合は「あなたは成人です」と表示し、そうでない場合は「あなたは未成年です」と表示します。

    elseif文の使用方法

    PHPにおいて、elseif文は複数の条件を評価して、最初に真と判定された条件に基づいて特定のコードブロックを実行するために使用されます。elseif文は、if文の直後に配置され、任意の数だけ追加することが可能です。これにより、if文の条件が偽(false)の場合に次の条件をチェックし、それも偽の場合はさらに次の条件を評価する、という流れを作ることができます。

    基本的な構文

    elseif文を使った条件分岐の基本構造は以下の通りです:

    if (条件1) {
        // 条件1が真の場合に実行されるコード
    } elseif (条件2) {
        // 条件1が偽で条件2が真の場合に実行されるコード
    } else {
        // すべての条件が偽の場合に実行されるコード
    }

    ここで、条件1条件2は比較演算子や論理演算子を用いて評価される式です。

    比較演算子と論理演算子の利用

    • 比較演算子(==, !=, >, <, >=, <=
    • 論理演算子(&& (AND), || (OR), ! (NOT))

    実際の例

    複数の条件を持つ実際のelseif文の例を以下に示します。

    $score = 85;
    
    if ($score >= 90) {
        echo '素晴らしい!Aランクです';
    } elseif ($score >= 80) {
        echo '良い!Bランクです';
    } elseif ($score >= 70) {
        echo 'まずまず!Cランクです';
    } else {
        echo 'もう少し頑張りましょう';
    }

    このスクリプトは、スコアに基づいて異なるメッセージを出力します。スコアが90以上なら「素晴らしい!Aランクです」、80以上なら「良い!Bランクです」、70以上なら「まずまず!Cランクです」と出力し、それ以外の場合は「もう少し頑張りましょう」と表示します。

    応用例

    複雑な条件を評価する応用例を見てみましょう。

    $age = 25;
    $is_student = false;
    
    if ($age <= 18) {
        echo 'あなたは未成年です';
    } elseif ($age > 18 && $age <= 65 && $is_student) {
        echo 'あなたは学生ですが、成人です';
    } elseif ($age > 18 && $age <= 65) {
        echo 'あなたは成人です';
    } else {
        echo 'あなたは高齢者です';
    }

    この例では、年齢と学生かどうかのステータスを組み合わせて条件を設定しています。これにより、さらに具体的な情報に基づいたアクションをプログラム内で実行することが可能です。

    elseif文は、複数の条件を効率的に処理する際に非常に役立ちます。条件の評価を効果的に行いたい場面での使用をお勧めします。

    else文の使用方法

    PHPにおけるelse文は、if文またはelseif文で設定された条件が全て偽(false)であった場合に実行されるコードブロックを提供します。これは条件分岐において、指定した条件にどれも当てはまらない場合のデフォルトの動作を定義するのに使われます。

    基本的な構文

    else文は、if文elseif文の後に追加される形で記述されます。基本的な構文は以下の通りです:

    if (条件) {
        // 条件が真の場合に実行されるコード
    } else {
        // 条件が偽の場合に実行されるコード
    }

    else文は単独で使用されることはなく、常にif文またはelseif文と組み合わせて使用されます。

    以下に、else文の使用例を示します。

    $temperature = 30;
    
    if ($temperature > 30) {
        echo 'とても暑いです!';
    } else {
        echo 'そこまで暑くないです。';
    }

    この例では、温度が30度を超える場合は「とても暑いです!」と表示し、そうでない場合(30度以下の場合)は「そこまで暑くないです。」と表示します。このelse文は、温度が30度より高いかどうかの条件が偽である場合にのみ実行されます。

    応用例

    より複雑な条件分岐におけるelse文の応用例を見てみましょう。

    $age = 20;
    
    if ($age < 18) {
        echo 'あなたは未成年です。';
    } elseif ($age >= 18 && $age < 65) {
        echo 'あなたは成人です。';
    } else {
        echo 'あなたは高齢者です。';
    }

    この例では、年齢に基づいて異なるメッセージを出力します。18歳未満では「あなたは未成年です。」と表示し、18歳以上65歳未満では「あなたは成人です。」と表示、65歳以上では「あなたは高齢者です。」と表示されます。ここでのelse文は、上記のどの条件にも当てはまらない場合(この場合は65歳以上)に実行されるコードブロックです。

    else文は、条件分岐において、すべての条件が偽である場合の動作を指定するために非常に重要です。これにより、プログラムが予期せぬ状態に対処するための「フォールバック」やデフォルトの挙動を設定することができます。

    まとめ

    PHPで条件に基づいて処理を分ける方法、すなわちif文、elseif文、else文の書き方と実践例を紹介しました。

    • if文: 条件が真である場合に指定されたコードを実行します。
    • elseif文: 複数の条件のうち最初に真となる条件があった場合、そのブロックを実行します。
    • else文: すべての条件が偽であった場合に実行されるコードブロックです。
    • 比較演算子と論理演算子を適切に使用して、より複雑な条件を構築できます。
    • 条件分岐を利用することで、プログラムの挙動を柔軟に制御し、さまざまなシナリオに対応させることが可能です。

    プログラミングにおける条件分岐は、プログラムがさまざまな状況に適切に対応できるようにするための非常に強力なツールです。

    if文elseif文else文を使いこなすことで、プログラムのロジックがよりクリアで、読みやすく、効率的になります。

    新しいプロジェクトを始める際には、これらの条件分岐を積極的に使用して、どのような状況でも対応可能な柔軟なコードを書くことを心がけましょう。

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