Python format関数基本から応用まで:数値表示の書式指定方法と基本的なフォーマット方法

Pythonのformatを使った数値操作について、基礎的な使い方から応用的なテクニックまで解説します。

formatを使った数値操作ってどうやるんですか?

formatを使った数値操作には、色々ない方法があります。
基本操作から、応用的な使い方まで紹介しましょう。

目次

formatの使い方と数値表示の基本形式

Pythonのformatを使った数値操作について理解するためには、まずformat関数の使い方と数値表示の基本形式を知る必要があります。

format関数は、文字列中に{}を書いて、それを後から指定された引数で置き換える機能を持ちます。引数として渡された値を、指定したフォーマットに従って文字列に変換します。以下は基本的な使い方の例です。

print("{} is {} years old.".format("John", 30))

このコードでは、{}を含む文字列の中に、format関数の引数として”John”と30を指定しています。{}は後で置き換えられる場所を示しています。format関数は、{}を置き換える値として、”John”と30を順番に使用して、文字列を生成します。結果は、「John is 30 years old.」と表示されます。

数値の表示については、format関数の引数に数値を指定し、文字列の中でそれを表示する書式指定子を使います。書式指定子には、基本的な形式と高度な形式があります。

基本書式指定子は、{}内に「:」をつけ、その後ろに指定します。以下はいくつかの基本書式指定子の例です。

print("{:d}".format(10))  # 整数
print("{:f}".format(3.14))  # 浮動小数点数
print("{:e}".format(1000))  # 指数表記

これらの例では、それぞれの書式指定子に従って、引数で渡された数値が表示されます。書式指定子の「d」は整数、「f」は浮動小数点数、「e」は指数表記を意味します。

基本書式指定子を使って数値を表示すると、数値が右寄せに表示されます。左寄せにしたい場合は、書式指定子の後に”<“をつけて指定します。

print("{:<5d}".format(10))  # 左寄せ

この例では、数値10を左寄せして5文字幅で表示しています。

また、基本書式指定子を使って数値を表示する場合、0で左側を埋めることができます。これは、桁数を揃える場合に便利です。

print("{:05d}".format(10))  # ゼロ埋め

この例では、数値10をゼロ埋めして5文字幅で表示しています。

応用テクニック:桁数の制御、浮動小数点数の表示、指数表記など

format関数を使った数値操作には、基礎的なテクニックだけでなく、応用的なテクニックもあります。以下では、桁数の制御、浮動小数点数の表示、指数表記など、いくつかの応用テクニックについて解説していきます。

桁数の制御方法

数値を表示する際に、表示する桁数を制御することができます。この場合、書式指定子の後ろに、表示する桁数を指定することができます。

print("{:.2f}".format(3.141592653589793))  # 小数点以下2桁まで表示

この例では、小数点以下2桁まで表示するように指定しています。

また、表示する最小幅を指定することもできます。

print("{:4d}".format(10))  # 最小幅4桁で表示

この例では、数値10を最小幅4桁で表示するように指定しています。桁数が足りない場合は、左側にスペースが埋められます。

浮動小数点数の表示方法

書式指定子を使って、浮動小数点数の表示方法をカスタマイズすることができます。

指数表記を使用する場合は、書式指定子に「e」を指定します。

print("{:e}".format(1000))  # 指数表記

この例では、数値1000を指数表記で表示するように指定しています。

固定小数点数を表示する場合は、「f」を指定します。

print("{:.2f}".format(3.141592653589793))  # 小数点以下2桁まで表示

この例では、小数点以下2桁まで表示するように指定しています。

自動選択フォーマットを使用する場合は、「g」を指定します。この場合、表示する桁数によって自動的に指数表記または固定小数点数が選択されます。

print("{:g}".format(0.00001))  # 自動選択フォーマット

この例では、数値0.00001を自動選択フォーマットで表示するように指定しています。

数値の符号の表示方法

数値の符号を表示する場合は、「+」または「-」を書式指定子に追加します。また、スペースで埋める場合は、スペースを書式指定子に追加します。

print("{:+d}".format(10)) 

実践例:CSVファイルの読み込みと数値操作

CSVファイルから数値データを読み込んで、format関数を使って数値を操作する例を見てみましょう。

以下は、”data.csv”というファイルからデータを読み込んで、各行の値を平均値で除算して、小数点以下2桁まで表示する例です。

import csv

with open("data.csv", "r") as f:
    reader = csv.reader(f)
    for row in reader:
        values = [float(x) for x in row]
        avg = sum(values) / len(values)
        print("{:.2f}".format(avg))

この例では、csvモジュールを使ってファイルを読み込み、各行の値を平均値で除算しています。除算結果を、format関数を使って小数点以下2桁まで表示しています。

このように、CSVファイルから数値データを読み込んで、format関数を使って数値を操作することで、データ解析や処理を行うことができます。

サンプルプログラムを使った解説

以下では、サンプルプログラムを使って、応用テクニックについてより具体的に解説していきます。

桁数の制御方法の例

x = 1234.56789
print("{:.2f}".format(x))  # 小数点以下2桁まで表示
print("{:10.2f}".format(x))  # 最小幅10桁、小数点以下2桁まで表示
print("{:010.2f}".format(x))  # 最小幅10桁、0埋め、小数点以下2桁まで表示

この例では、xの値を小数点以下2桁まで表示する方法をいくつか示しています。最初の例では、基本的な方法として、書式指定子に「.2f」を指定しています。2つ目の例では、最小幅を10桁に指定して、小数点以下2桁まで表示するように指定しています。3つ目の例では、最小幅を10桁に指定して、0で左側を埋め、小数点以下2桁まで表示するように指定しています。

浮動小数点数の表示方法の例

x = 0.0001234
print("{:.4g}".format(x))  # 指数表記または固定小数点数で表示
print("{:.4f}".format(x))  # 固定小数点数で表示

この例では、xの値を指数表記または固定小数点数で表示する方法と、固定小数点数で表示する方法を示しています。最初の例では、書式指定子に「.4g」を指定しています。この場合、数値の桁数に応じて、自動的に指数表記または固定小数点数が選択されます。2つ目の例では、書式指定子に「.4f」を指定して、固定小数点数で表示するように指定しています。

数値の符号の表示方法の例

x = -10
print("{:+d}".format(x))  # マイナス符号を表示
print("{: d}".format(x))  # スペースで埋める

この例では、xの値をマイナス符号を表示する方法と、スペースで埋める方法を示しています。最初の例では、書式指定子に「+d」を指定して、マイナス符号を表示するように指定しています。2つ目の例では、書式指定子に「 d」を指定して、スペースで埋めるように指定しています。

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まとめ

Pythonのformatを使った数値操作について、基礎的な使い方から応用的なテクニックまで解説しました。

  • format関数は、文字列を作成する際に、数値の表示形式を指定することができる
  • 書式指定子を使って、数値の桁数や表示方法を指定することができる
  • 応用テクニックとして、桁数の制御、浮動小数点数の表示、指数表記、数値の符号の表示などがある
  • CSVファイルから数値データを読み込んで、format関数を使って数値を操作することができる

format関数を使って数値の表示形式をカスタマイズすることができました!

format関数は、Pythonプログラミングにおいて非常に便利な機能です。数値の表示形式を自由自在にカスタマイズすることができるため、データ解析や処理を行う際に役立ちます。ぜひ、この記事で紹介したテクニックを使って、自分自身のプログラムに応用してみてください。

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