Python pandasでパーセンタイル・分位数を簡単に取得する方法 – quantile関数の使い方

Pythonのデータ解析ライブラリpandasを使用して、パーセンタイルや分位数を簡単に取得する方法を解説します。

pandasを使用してデータ解析を行っているのですが、特定のパーセンタイルや分位数を取得する方法が分かりません。どのようにすれば取得できるのでしょうか?

quantile関数を使用してパーセンタイルや分位数を取得することができます。

目次

受講者数No.1!初心者からプロへ導く信頼のスクール

    短期間で習得可能!未経験から実践力を磨く充実のプログラム

    今なら無料相談でAmazonギフトカードがもらえる!

    パーセンタイルと分位数の概要

    パーセンタイルとは、データを昇順に並べた場合に、何%に位置するかを示す指標のことです。

    例えば、あるテストの成績があった場合、上位25%の学生が何点以上を取ったのか、ということを調べたい場合にパーセンタイルを用いることができます。50%のパーセンタイルは中央値を示し、25%、75%のパーセンタイルはそれぞれ1/4、3/4に位置するデータを示します。

    一方、分位数とは、データを等分割したときの境界となる値のことです。

    例えば、データを4分割する場合、25%、50%、75%の位置に分位数があります。また、2分割する場合は、50%の位置に中央値があります。分位数は、データの分布を理解するために使用されることが多く、データを分割するためにも利用されます。

    pandasのquantile関数の使い方

    pandasのquantile関数を使用することで、指定したパーセンタイルや分位数に位置するデータを簡単に取得することができます。quantile関数は、SeriesまたはDataFrameオブジェクトに対して使用することができます。

    quantile関数の引数には、取得したいパーセンタイルや分位数の値を指定します。引数の設定によって、取得するデータの数や範囲を変更することができます。例えば、25%から75%の範囲のデータを取得したい場合は、下記のように引数を設定します。

    df.quantile(q=[0.25, 0.75])

    また、quantile関数では、引数のqを指定することで、複数のパーセンタイルを一度に取得することもできます。引数のqにリストを指定することで、複数のパーセンタイルの値を取得できます。

    df.quantile(q=[0.25, 0.5, 0.75])

    quantile関数は、デフォルトで中央値を取得するため、50%のパーセンタイルを指定する必要はありません。しかし、パーセンタイル以外の値を取得する場合には、引数の設定が必要になります。

    df.quantile(q=0.9)  # 90%のパーセンタイルを取得

    これらのように、quantile関数を使用することで、簡単に目的のデータを取得することができます。

    サンプルプログラムを使った解説

    以下のサンプルプログラムでは、pandasを用いてランダムに生成された100個のデータを使用し、25%、50%、75%のパーセンタイルを取得します。

    import pandas as pd
    import numpy as np
    
    # 100個のランダムな値を生成
    data = np.random.randint(low=0, high=100, size=100)
    
    # pandasのSeriesオブジェクトに変換
    s = pd.Series(data)
    
    # quantile関数を使用して25%、50%、75%のパーセンタイルを取得
    print(s.quantile(q=[0.25, 0.5, 0.75]))

    このプログラムでは、NumPyのrandint関数を使用して0から99の範囲で100個のランダムな整数値を生成し、pandasのSeriesオブジェクトに変換しています。次に、quantile関数を使用して25%、50%、75%のパーセンタイルを取得しています。quantile関数の引数qには、リスト[0.25, 0.5, 0.75]を指定しているため、取得するパーセンタイルの値が指定されています。

    このプログラムを実行すると、以下のような結果が表示されます。

    0.25    25.0
    0.50    49.5
    0.75    70.0
    dtype: float64

    これは、25%、50%、75%のパーセンタイルに位置する値がそれぞれ25.0、49.5、70.0であることを示しています。

    このように、quantile関数を使用することで、簡単に指定したパーセンタイルに位置するデータを取得することができます。

    グラフでの結果の可視化

    quantile関数で取得した結果をグラフ化することで、分布の形状や範囲を可視化することができます。

    以下は、先程のサンプルプログラムを使用して、quantile関数で取得した25%、50%、75%のパーセンタイルをグラフ化したプログラムの例です。

    import pandas as pd
    import numpy as np
    import matplotlib.pyplot as plt
    
    # 100個のランダムな値を生成
    data = np.random.randint(low=0, high=100, size=100)
    
    # pandasのSeriesオブジェクトに変換
    s = pd.Series(data)
    
    # quantile関数を使用して25%、50%、75%のパーセンタイルを取得
    p = s.quantile(q=[0.25, 0.5, 0.75])
    
    # 結果をグラフ化
    plt.boxplot(s)
    plt.scatter(p.index+1, p.values, color='red')
    plt.title('Boxplot with Quantiles')
    plt.xlabel('Data')
    plt.ylabel('Value')
    plt.show()

    このプログラムでは、matplotlibのboxplot関数を使用して、データの分布を箱ひげ図で表示しています。quantile関数で取得した25%、50%、75%のパーセンタイルには、赤色の点でマーキングしています。

    このプログラムを実行すると、以下のようなグラフが表示されます。

    箱ひげ図
    箱ひげ図

    このグラフからは、データの分布が50点付近にピークがあり、左右に広がっていることがわかります。また、25%、50%、75%のパーセンタイルがそれぞれどの位置にあるのかも可視化されています。

    このように、quantile関数で取得したデータをグラフ化することで、データの分布を直感的に理解することができます。

    まとめ

    Pythonのデータ解析ライブラリpandasを使用して、パーセンタイルや分位数を簡単に取得する方法を解説しました。

    • パーセンタイルと分位数は、データ解析において重要な指標である。
    • pandasのquantile関数を使用することで、簡単に指定したパーセンタイルや分位数に位置するデータを取得することができる。
    • quantile関数の引数qには、取得したいパーセンタイルや分位数の値を指定する。
    • quantile関数を使用することで、目的のデータを簡単に取得できる。
    • 取得したデータをグラフ化することで、データの分布を可視化することができる。

    quantile関数を使用することで、データ解析が簡単にできることがわかりました。サンプルプログラムが参考になりました。また、結果をグラフ化することで、直感的に理解することができることがわかりました。

    pandasのquantile関数を使用してパーセンタイルや分位数を取得する方法を解説しました。quantile関数を使うことで、データ解析が簡単になり、正確な情報を取得することができます。また、取得したデータをグラフ化することで、データの分布を直感的に理解することができます。

    これらの知識を身につけ、より効率的かつ正確なデータ解析を行うことができるようになりましょう。

    よかったらシェアしてね!
    • URLをコピーしました!
    • URLをコピーしました!

    コメント

    コメントする

    CAPTCHA


    目次