Python 変数をファイルに保管する方法- Shelveモジュールの使い方

PythonのShelveモジュールを使用して、変数を専用ファイルに保管する方法を解説します。

変数ファイルにデータ保管するにはどうしたらいいですか?

Shelveモジュールを使用すると、変数をファイルに保存し、再利用できるようにすることができます。

目次

Shelveモジュールを使って変数をファイルに保管する方法

PythonのShelveモジュールは、変数をファイルに保存し、再利用できるようにするためのモジュールです。以下では、Shelveモジュールを使って変数をファイルに保管する方法を解説します。

1. Shelveモジュールのインポート

Shelveモジュールを使うためには、まずモジュールをインポートする必要があります。以下のように、Pythonの標準ライブラリの一つであるshelveをインポートします。

import shelve

2. Shelveファイルの作成

Shelveモジュールを使用するには、まずShelveファイルを作成する必要があります。Shelveファイルは、データを格納するためのファイルであり、次のようにして作成します。

with shelve.open('myshelve') as shelf_file:
    # ここに変数の保存や取得のコードを書きます

上記のコードでは、with文を使用して、Shelveファイルを開きます。引数には、ファイル名を指定します。asキーワードの後に、shelf_fileという名前を付けて、Shelveファイルを操作するためのオブジェクトを作成しています。withブロック内で変数を保存や取得するためのコードを書いていきます。

3. 変数の保存

Shelveファイルに変数を保存するには、以下のようにして変数をShelveファイルに書き込みます。

shelf_file['変数名'] = 変数の値

上記のコードでは、Shelveファイルに変数名という名前の変数を保存しています。=の右側には、保存する変数の値を指定します。

4. 変数の取得

Shelveファイルから変数を取得するには、以下のようにしてShelveファイルから変数を読み込みます。

変数名 = shelf_file['変数名']

上記のコードでは、変数名という名前の変数に、Shelveファイルから読み込んだ変数の値を代入しています。

5. Shelveファイルのクローズ

Shelveファイルを使用し終わったら、必ずクローズしてファイルを保護するようにしましょう。Shelveファイルは、プログラムが終了した後も残るため、適切に管理する必要があります。

Shelveファイルをクローズするには、以下のようにclose()メソッドを使用します。

shelf_file.close()

ただし、Shelveファイルをwith文で開いた場合は、withブロックを抜けるときに自動的にクローズされるため、明示的にクローズする必要はありません。

サンプルプログラムを使った解説

以下は、Shelveモジュールを使って変数をファイルに保管するためのサンプルプログラムです。

import shelve

# Shelveファイルを開く
with shelve.open('myshelve') as shelf_file:
    # 変数を保存する
    shelf_file['fruit'] = ['apple', 'banana', 'orange']

# Shelveファイルを再度開く
with shelve.open('myshelve') as shelf_file:
    # 変数を取得する
    fruit_list = shelf_file['fruit']
    print(fruit_list)

 上記の例では、with文を使用してShelveファイルを開き、fruitという名前の変数を保存し、再度Shelveファイルを開いてfruitという名前の変数を読み込んでいます。with文を使用することで、自動的にファイルをクローズすることができます。

shelveとpickleの違い

shelvepickleは、どちらもPythonの標準ライブラリで、オブジェクトをシリアライズ(直列化)してファイルに保存するために使用されます。しかし、それぞれのライブラリには以下のような違いがあります。

  • shelveは、オブジェクトをキーと値のペアとして保存し、任意のオブジェクトを格納できます。一方、pickleは、Pythonオブジェクトを直列化し、バイトストリームに変換して保存します。そのため、pickleは任意のオブジェクトを保存できますが、shelveはPythonの標準型に限定されます。
  • shelveは、dictに似たAPIを提供しますが、pickleはオブジェクトを直接シリアライズするため、APIが異なります。
  • shelveは、ファイルへの永続化を行う場合により高速であり、また、辞書のようなインターフェースを使用するため、扱いやすいです。一方、pickleは柔軟性に富み、シリアル化できるオブジェクトは何でもシリアル化できるため、柔軟性がありますが、操作が少し複雑です。

したがって、shelveはPythonの標準型で作業する場合に適しており、簡単で使いやすいインターフェースが提供されています。一方、pickleは、様々なPythonオブジェクトを直列化できるため、より柔軟性がありますが、操作が少し複雑であり、一般的にshelveよりも低速です。どちらを使用するかは、シリアル化するオブジェクトの種類や操作の要件によって異なります。

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まとめ

PythonのShelveモジュールを使用して、変数を専用ファイルに保管する方法を解説しました。

  • Shelveモジュールを使用することで、Pythonの変数をファイルに保存することができます。
  • Shelveモジュールを使用するには、まずインポートします。
  • Shelveファイルを作成して、変数を保存します。
  • Shelveファイルから変数を取得します。
  • Shelveファイルをクローズして、保存した変数を保護します。

Shelveモジュールを使うことで、変数をファイルに保存して再利用することができました!

Shelveモジュールを使用することで、変数を簡単にファイルに保存して、再利用することができます。ただし、Shelveファイルをクローズしないと、保存した変数が失われる可能性があります。必ずクローズするようにしましょう。

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