この章では、複数の要素を扱う仕組みである「配列とリスト」について学びます。
配列は一定の要素数を持ち、同じデータ型の要素を格納することができるものです。
また、リストは動的な配列のようなものです。
「C#基礎講座」の第3章です。この講座の詳細については以下から確認できます。
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配列の使い方
配列は、一定の要素数を持ち、同じデータ型の要素を格納することができるものです。
配列は、インデックス番号によって各要素が一意に識別されます。インデックス番号は、0から始まる連番です。
例えば、文字型の配列として、「いちご、みかん、ぶどう、もも、なし」といった要素を持つ配列を考えます。このような配列は、「array[0] = いちご」、「array[1] = みかん」、「array[2] = ぶどう」、「array[3] = もも」、「array[4] = なし」といったように各要素がアクセス可能です。
以下のように宣言します。
int[] array = new int[5];
int[]
は配列の型を表しており、「new int[5]」は要素数5の配列を作成することを意味しています。
配列は、複数の要素を一度に管理するために使用することができます。また、配列を使用することで、要素の追加や削除、ソートなどの一連の操作を効率的に行うことができます。
以下に、配列の使用例を示します。
int[] array = new int[5];
array[0] = 10; // 配列の1番目の要素に10を代入
array[1] = 20; // 配列の2番目の要素に20を代入
array[2] = 30; // 配列の3番目の要素に30を代入
for (int i = 0; i < 5; i++)
{
Console.WriteLine(array[i]); // 配列の要素を順に出力
}
出力結果
10
20
30
0
0
多次元配列の使い方
多次元配列は、複数の次元を持つ配列のことを指します。これは、一般的に、一次元配列と二次元配列が最も一般的ですが、3次元配列や高次元配列もあります。
多次元配列は、データを効率的に管理するために使用することができます。また、多次元配列を使用することで、複雑なデータ構造を簡単に表現することができます。
以下は2次元配列のイメージです。
以下のように宣言します。
int[,] array = new int[3, 4];
「int[,]」は多次元配列の型を表しており、「new int[3, 4]」は3行4列の多次元配列を作成することを意味しています。多次元配列の要素にアクセスするには、インデックス番号を2つ使います。
以下に、多次元配列の使用例を示します。
int[,] array = new int[3, 4];
array[0, 0] = 10; // 多次元配列の1行1列目に10を代入
array[0, 1] = 20; // 多次元配列の1行2列目に20を代入
array[1, 0] = 30; // 多次元配列の2行1列目に30を代入
array[1, 1] = 40; // 多次元配列の2行2列目に40を代入
for (int i = 0; i < 3; i++)
{
for (int j = 0; j < 4; j++)
{
Console.Write(array[i, j] + " "); // 多次元配列の要素を順に出力
}
Console.WriteLine();
}
実行結果
10 20 0 0
30 40 0 0
0 0 0 0
リストについて
リストは、動的な配列のようなものです。要素数を事前に定める必要がなく、要素を追加や削除することができます。
以下のように宣言します。
List<int> list = new List<int>();
ここで、List<int>
はリストの型を表しています。int
は、リストに格納するデータ型を表しています。new List<int>()
は、空のリストを作成することを意味しています。
リストでは、要素を追加や削除することができます。
- 要素の追加: list.Add(5); (5を追加)
- 要素の削除: list.Remove(5); (最初に出現した5を削除)
また、リストでは、要素を取り出すこともできます。
- インデックス番号で取り出す: list[0] (リストの1番目の要素を取り出す)
- foreach文で取り出す
以下の例では、数値の1,2,3をリストに追加したあとに2を削除してそれらを出力しています。
using System;
using System.Collections.Generic;
namespace Csharp_Course
{
internal class Program
{
static void Main(string[] args)
{
List<int> list = new List<int>();
list.Add(1); // 1を追加
list.Add(2); // 2を追加
list.Add(3); // 3を追加
list.Remove(2); // 最初に出現した2を削除
foreach (int element in list)
{
Console.WriteLine(element); // リストの要素を順に出力
}
}
}
}
出力
1
3
リストの操作について
リストの操作は、上記で述べたように追加や削除ができます。また、それ以外にはいくつかの操作を行うことができます。
説明 | 記述 |
---|---|
リストの要素数を取得 | list.Count |
リストの要素を検索 | list.Contains(5) //リスト内に5があるかどうかを判定 |
リストの要素を並べ替え | list.Sort() |
リストの要素をすべて削除 | list.Clear() |
この章のまとめ
「配列とリストをマスターしよう」で学んだ内容を以下にまとめます。
- 配列は、一定の要素数を持ち同じデータ型の要素を格納することができる。
- 多次元配列は、複数の次元を持つ配列。
- リストは動的な配列のようなもの。要素数を事前に定める必要がなく、要素を追加や削除することができる。
配列やリストは、プログラミングをする上でよく使うものだと思います。今回の解説を参考にして、配列やリストを使いこなせるようになりたいですね!
配列やリストは、プログラミングでよく使われるデータ構造です。
使いこなせるようになることで、データを効率よく扱うことができるようになります。
ぜひ、これらのデータ構造を理解して使いこなしてみてください。
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