JavaScript ブラウザの種類やバージョンを取得する方法:navigatorオブジェクトの使い方

 JavaScriptのnavigatorオブジェクトを使用して、ユーザーが使用しているブラウザの種類やバージョンを取得する方法を解説します。

ブラウザの種類やバージョンを取得するにはどうしたらいいですか?

JavaScriptのnavigatorオブジェクトを使用することで、ユーザーが使用しているブラウザの種類やバージョンを取得することができます。

目次

navigatorオブジェクトとは

 JavaScriptのnavigatorオブジェクトは、ブラウザの情報を提供するオブジェクトです。このオブジェクトには、ブラウザの種類やバージョンなど、さまざまな情報が含まれています。

 navigatorオブジェクトは、Webブラウザの情報を提供するオブジェクトです。navigatorオブジェクトは、以下のような情報を提供します。

  • ブラウザの種類
  • ブラウザのバージョン
  • オペレーティングシステムの種類
  • デバイスの種類
  • ブラウザの言語設定
  • ブラウザの設定
  • クッキーの有効・無効

 これらの情報は、JavaScriptコードから取得することができます。navigatorオブジェクトは、JavaScriptの組み込みオブジェクトの一つで、ブラウザ上で実行されるJavaScriptコードからは、グローバルオブジェクトのwindow.navigatorでアクセスすることができます。

例えば、以下のようなコードを実行することで、ブラウザの言語設定を取得することができます。

const language = navigator.language;
console.log(language); // 出力例: "ja"

このように、navigatorオブジェクトを使用することで、ブラウザ上で実行されるJavaScriptコードからブラウザの情報を取得することができます。

navigatorオブジェクトの主なプロパティ

以下に、navigatorオブジェクトの主なプロパティとその説明を表でまとめました。

プロパティ説明
userAgentブラウザのユーザーエージェント文字列を返します。この文字列には、ブラウザの種類、バージョン、オペレーティングシステムの種類などが含まれています。
appCodeNameブラウザのコードネームを返します。Firefoxの場合は”Mozilla”が返されます。
appNameブラウザの名前を返します。Firefoxの場合は”Netscape”が返されます。
appVersionブラウザのバージョンを返します。
platformオペレーティングシステムの種類を返します。
languageブラウザの言語設定を返します。
cookieEnabledクッキーが有効かどうかを返します。有効の場合はtrue、無効の場合はfalseが返されます。
navigatorオブジェクトの主なプロパティ

これらのプロパティを使用することで、JavaScriptコードからブラウザの情報を取得することができます。例えば、以下のようにしてuserAgentプロパティを取得することができます。

ブラウザの種類を取得する方法

ユーザーが使用しているブラウザの種類を取得するには、navigatorオブジェクトのプロパティであるuserAgentを使用します。以下は、userAgentを使用したサンプルコードです。

const userAgent = navigator.userAgent;

if (userAgent.indexOf("Chrome") !== -1) {
  console.log("Chromeを使用しています");
} else if (userAgent.indexOf("Firefox") !== -1) {
  console.log("Firefoxを使用しています");
} else if (userAgent.indexOf("Edge") !== -1) {
  console.log("Edgeを使用しています");
} else {
  console.log("その他のブラウザを使用しています");
}

このコードでは、userAgentに含まれる文字列を検索して、各ブラウザの名前を判定しています。

ブラウザのバージョンを取得する方法

 ユーザーが使用しているブラウザのバージョンを取得するには、navigatorオブジェクトのプロパティであるappVersionを使用します。以下は、appVersionを使用したサンプルコードです。

const appVersion = navigator.appVersion;

console.log("ブラウザのバージョンは " + appVersion + " です");

このコードでは、appVersionに含まれる文字列を取得して、ブラウザのバージョンを表示しています。

サンプルプログラムを使った解説

 以下は、userAgentとappVersionを使用したサンプルプログラムです。これらのプロパティを使用して、ユーザーが使用しているブラウザの情報を取得して、画面上に表示しています。

const userAgent = navigator.userAgent;
const appVersion = navigator.appVersion;

let browserName = "";
if (userAgent.indexOf("Chrome") !== -1) {
  browserName = "Chrome";
} else if (userAgent.indexOf("Firefox") !== -1) {
  browserName = "Firefox";
} else if (userAgent.indexOf("Edge") !== -1) {
  browserName = "Edge";
} else {
  browserName = "その他のブラウザ";
}

const browserVersion = appVersion.match(/(chrome|firefox|edge)\/(\d+)/i)[2];

const message = `${browserName} ${browserVersion}を使用しています`;
console.log(message);

 このコードでは、まず、userAgentを使用してブラウザの名前を判定しています。そして、appVersionを使用してブラウザのバージョンを取得し、画面上に表示しています。

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まとめ

 navigatorオブジェクトを使用して、ユーザーが使用しているブラウザの種類やバージョンを取得する方法を解説しました。

  • navigatorオブジェクトは、ブラウザの情報を取得するためのプロパティが用意されたオブジェクトです。
  • navigatorオブジェクトの主なプロパティには、userAgent、appName、appVersion、platformなどがあります。
  • userAgentプロパティは、ブラウザのユーザーエージェントを表し、ブラウザの種類やバージョンを判別するのに使用されます。
  • appNameプロパティは、ブラウザの名前を表し、Internet Explorer、Chrome、Firefoxなどのブラウザを判別するのに使用されます。
  • appVersionプロパティは、ブラウザのバージョンを表し、ブラウザのバージョンを判別するのに使用されます。
  • platformプロパティは、ブラウザが実行されているプラットフォームを表し、Windows、Mac OS X、LinuxなどのOSを判別するのに使用されます。

ブラウザの情報を取得することで、ブラウザに最適化したWebサイトの表示や動作の改善など、さまざまな用途に活用できそうです。

JavaScriptのnavigatorオブジェクトは、ブラウザの情報を提供するオブジェクトとして、Web開発に欠かせない存在です。しかし、このオブジェクトを使用した情報の取得は、ユーザーのプライバシーに関わるため、適切に扱うことが重要です。

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