Excel VBAのDo Until Loopを使って条件を満たさない間処理を繰り返す方法を、具体的なサンプルプログラムと共に解説します。
ExcelのVBAでDo Until Loopってどのように使うんですか?
Do Until Loopは特定の条件が満たされるまで、一連の処理を繰り返すための制御構造です。詳しく解説しましょう。
Do Until Loopとは
Do Until Loopは、特定の条件が真になるまで、ある一連の処理を繰り返すVBAの制御構造です。条件が満たされるまでループが続き、条件が満たされるとループが終了します。
基本的な構文と動作
Do Until Loopの基本的な構文は、以下のようになります。
Do Until 条件式
' 実行する処理
Loop
この構文では、まず最初に「Do Until」のキーワードが書かれ、その後に条件式が続きます。条件式は、ループ内の処理を繰り返すかどうかを判定するための式です。条件式が真(True)となるまで、ループ内の処理が繰り返し実行されます。
ループ内の処理が終了すると、再び条件式が評価されます。条件式が依然として偽(False)の場合、ループ内の処理が再度実行されます。このサイクルが条件式が真になるまで続きます。条件式が真になると、ループが終了し、プログラムは次の行に進みます。
例えば、以下のコードは、変数iが10より大きくなるまでループ内の処理を繰り返します。
Dim i As Integer
i = 1
Do Until i > 10
Debug.Print i
i = i + 1
Loop
このコードでは、変数iが1から10まで順に表示されることになります。変数iが10を超えると、条件式が偽になり、ループが終了します。
サンプルプログラムを通じて理解する
ここでは、具体的なサンプルプログラムを通じて、Do Until Loopの動作を理解してみましょう。以下のサンプルプログラムは、1から5までの偶数を出力する例です。
Sub SampleDoUntilLoop()
Dim number As Integer
number = 1
Do Until number > 5
If number Mod 2 = 0 Then
Debug.Print number
End If
number = number + 1
Loop
End Sub
このサンプルプログラムの解説
- 変数
number
を初期化し、値を1に設定します。 Do Until
文が始まり、条件式number > 5
が評価されます。この条件式は、number
が5より大きくなるまでループが続くことを意味します。- ループ内の処理が実行される前に、
If
文があります。If number Mod 2 = 0 Then
という条件式は、number
が偶数の場合に真となります。偶数の場合、その数値が出力されます。 number
が偶数であろうがなかろうが、最後にnumber
の値が1増加します。- ループ内の処理が終了すると、再び条件式が評価されます。
number
が5より大きくなるまで、このサイクルが続きます。
まとめ
Excel VBAのDo Until Loopを使って条件を満たさない間処理を繰り返す方法を解説しました。
- Do Until Loopは、特定の条件が満たされるまで処理を繰り返すVBAの制御構造である。
- 基本的な構文は「Do Until 条件式」であり、条件式が真になるまでループ内の処理が実行される。
- 条件式が満たされるとループが終了し、次の行に進む。
Do Until Loopの使い方がよく分かりました!
Do Until Loopは、VBAプログラミングにおいて重要な制御構造の一つです。繰り返し処理が必要な場合や、特定の条件を満たすまでの操作に効果的に利用できます。
自分のプログラムに適用して、効率的で読みやすいコードを作成する際に活用してみましょう。
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