Excel VBAで空白行を効率的に削除する方法 RowsプロパティとDeleteメソッド

Excel VBAを使用して表から空白行を簡単に削除する具体的な手順とサンプルプログラムを紹介します。

Excelの表に空白行が多くて困ってるんだけど、簡単に削除する方法はないの?

実はExcel VBAを使うと、空白行を効率的に削除できるんですよ。RowsプロパティとDeleteメソッドを使った方法をご紹介しますね。

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    空白行を削除する方法

    Excel VBAを使用して表から空白行を削除する方法を解説します。

    この方法は、特に大きなデータセットを扱う際に有効です。

    Sub DeleteBlankRows()
        Dim ws As Worksheet
        Set ws = ActiveSheet
        Dim LastRow As Long
        LastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row
    
        Dim i As Long
        For i = LastRow To 1 Step -1
            If Application.CountA(ws.Rows(i)) = 0 Then
                ws.Rows(i).Delete
            End If
        Next i
    End Sub

    プログラムの解説

    1. 変数の宣言と初期化:
      • Dim ws As Worksheet: 作業中のワークシートを参照するための変数wsを宣言。
      • Set ws = ActiveSheet: 現在アクティブなシートをwsに設定。
    2. 最終行の特定:
      • Dim LastRow As Long: 最終行の行番号を保存する変数LastRowを宣言。
      • LastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row: 列Aにおける最終行の行番号を取得し、LastRowに格納。
    3. 空白行の削除処理:
      • For i = LastRow To 1 Step -1: 最終行から1行目に向かって逆順でループ。
      • If Application.CountA(ws.Rows(i)) = 0 Then: 現在の行iにデータが存在しない(すべてのセルが空)場合に真となる条件。
      • ws.Rows(i).Delete: 条件が真の場合、その行を削除。

    注意点

    • このプログラムはアクティブシートにのみ作用します。特定のシートを指定したい場合は、Set ws = ThisWorkbook.Sheets("シート名")のように変更する必要があります。
    • 大量のデータを処理する場合、パフォーマンスを向上させるために画面更新をオフにすることが推奨されます。これにはApplication.ScreenUpdating = False(処理の始めに)とApplication.ScreenUpdating = True(処理の終わりに)を使用します。
    • このコードは列Aを基準に空白行をチェックします。別の列を基準にしたい場合は、LastRow = ws.Cells(ws.Rows.Count, "A").End(xlUp).Row"A"を適切な列名に変更してください。

    まとめ

    Excel VBAを使用して表から空白行を簡単に削除する具体的な方法を解説しました。

    • アクティブシートの設定: 現在アクティブなシートを操作対象として設定。
    • 最終行の特定: 列Aを基準にシートの最終行を特定。
    • 空白行の確認と削除: 最終行から上に向かって各行を確認し、空白行であれば削除。
    • 逆順ループ: ループは最終行から逆順で行うことで、削除による行番号の変動を避ける。
    • パフォーマンスの最適化: 大量のデータを扱う場合、画面更新を一時的にオフにすることで処理速度を向上させる。

    空白行を削除する際の逆順ループは、行番号の変更を考慮していて洗練されていると思います。また、パフォーマンスの最適化のヒントも大変役立ちました!

    Excel VBAを用いることで、手作業による時間のかかる処理を効率的に自動化することができます。今回紹介した方法を活用し、日々の作業をよりスムーズに進めましょう。

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