プログラミングの基礎は習得したが、次のステップに進むための知識や技術を深めたいと考えている方に向けて、中級者以上のプログラマー向けの書籍を紹介します。
これらの本は、効率的なコーディング、設計、そしてエンジニアとしての思考法を磨くのに最適です。

読めばすぐに実践できる内容が詰まっていますので、ぜひ参考にしてください。
リーダブルコード
プログラミングを学ぶ上で必須とも言えるこの書籍は、コードを「読みやすく」書くことの重要性を説いています。



中級者向けとしては、コードの保守性を高めるための具体的な手法が満載です。
関数名の付け方やコメントの書き方など、初心者には難しく感じる部分もカバーされており、現場で役立つノウハウを提供しています。
理解しやすいコードを作ることが、チーム開発や長期的なプロジェクト成功のカギです。
- コードを読みやすくするための具体的な技術が学べる。
- 中長期的なプロジェクトにおいて、バグを減らす書き方を習得できる。
良いコード/悪いコードで学ぶ設計入門 ―保守しやすい 成長し続けるコードの書き方
「ITエンジニア本大賞2023」技術書部門で大賞を受賞したこの書籍は、成長し続けるシステムを構築するための「設計」の重要性にフォーカスしています。
ソフトウェアの変更や保守が容易になるようにするための方法論が紹介されており、実務経験者にとって大変役立つ内容です。



特に、中級者が陥りやすい「変更しづらいコード」の課題を克服し、より洗練された設計力を身につけるために必須の一冊です。
- 設計を学ぶことで、システムの成長性と保守性を大きく改善できる。
- 実際の現場で直面する問題とその解決策が豊富に紹介されている。
世界一流エンジニアの思考法
世界で活躍するエンジニアがどのように問題解決にアプローチしているかを学ぶために最適な書籍です。
プログラムを書くだけでなく、物事をどう効率的に考え、どうすれば少ない時間で最大の成果を得られるのかを具体的に解説しています。



プログラミングだけにとどまらず、全体的な仕事の進め方や生産性を高める思考法も身につけることができるので、エンジニアとしてのマインドセットを磨きたい中級者にはぴったりです。
- 生産性を最大化するための思考法が学べる。
- プログラマーとしてのキャリアや仕事の進め方に新たな視点を与える。
自走プログラマー
Pythonを使用した実践的な開発現場の知見が詰まった本です。
特に、初心者から脱却したプログラマーにとって、次のステップに進むための「自走力」を身につけるための指針が豊富に紹介されています。
命名規則やディレクトリ構成、テストの進め方など、現場で使えるルールが具体的に説明されており、Python以外の言語を使っている人にも役立つ内容です。



中規模システムの設計から実装までの流れを理解し、プロジェクトを自走できる力を養うのに最適です。
- 現場の具体例をもとに、より実践的なスキルが学べる。
- プログラミング以外の「設計力」や「プロジェクト運営力」が鍛えられる。
プリンシプル オブ プログラミング3年目までに身につけたい一生役立つ101の原理原則
KISSやブルックスの法則など、プログラミング界の達人たちの知恵が詰まったこの一冊は、質の高いプログラムを作成するための原理原則をやさしく解説しています。
入社3年目までのプログラマーが次のステップに進むための必読書で、バグを減らし、メンテナンスしやすいコードを書くための実践的な知識が身につきます。



中級者にとってもシンプルな設計と効率的なコーディングの大切さを理解するために最適な本です。
- 実際の開発で役立つ101の原理とその応用法が学べる。
- 長期にわたって役立つプログラミングの考え方が身につく。
ドメイン駆動設計をはじめよう ―ソフトウェアの実装と事業戦略を結びつける実践技法
ドメイン駆動設計(DDD)の本質を、豊富な事例とともに丁寧に解説したこの一冊は、設計とビジネス戦略の橋渡しを目指すエンジニアやアーキテクトにとって必携の書です。
「ドメイン駆動設計をはじめよう」は、エリック・エヴァンスの原著を実務的にかみ砕き、日本の開発現場でも取り入れやすいよう工夫された内容となっており、DDDの基本から実装、導入手法、他の設計技法との関係までを網羅しています。



DDDを初めて学ぶ方にも、すでに触れたことがある中級者にも、設計の本質と事業価値を結びつけるという視点の重要性を再認識させてくれる内容です。
- ドメインを起点に設計を行うための思考法と実装指針が学べる。
- 業務ロジックを表現するためのコード設計とその選択肢を豊富な例で解説。
- 現場での導入を視野に入れた「設計の実践法」が現実的かつ説得力に富む。
- 他の設計技法やBIとの連携、マイクロサービスとの接点も丁寧に解説。
- ビジネスと開発の橋渡しを担うエンジニアにとって、長期的に価値を発揮する設計力が身につく。
ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。 42の失敗事例で学ぶチーム開発のうまい進めかた
現場でよくある「しくじり」を笑いとともに学べるこの一冊は、開発経験の浅いエンジニアからベテランのプロジェクトリーダーまで、すべての開発者にとっての“失敗の教科書”です。
『ソフトウェア開発現場の「失敗」集めてみた。』は、架空のプロジェクトを舞台にしながら、現実さながらの42の失敗事例をコミカルかつリアルに描いています。単なる読み物にとどまらず、「なぜそうなったのか」「どうすればよかったのか」といった解説が丁寧に添えられており、学びの多い内容です。



知らず知らずのうちにやってしまいがちなミスを客観的に振り返ることができ、チーム開発の要点やコミュニケーションの工夫を自然と身につけることができます。
- プロジェクトの工程ごとに整理された42の失敗事例で、開発現場のリアルな問題を疑似体験できる。
- 4コマ漫画で直感的に読みやすく、軽快な文章で開発現場の“あるある”を楽しく学べる。
- 失敗を未然に防ぐためのヒントや、起きてしまった際の対応策が現場目線で書かれている。
- 新任リーダーやチーム開発初心者にとって、実務に即した「失敗回避マニュアル」として役立つ。
- 開発だけでなく、仕様策定・進捗管理・リリース後までカバーし、幅広いスキル向上に貢献。
まとめ
中級者向けのプログラミング書籍は、単にコードを書く技術だけでなく、設計やマネジメント、効率的な働き方に至るまで幅広い知識が得られるものばかりです。
今回紹介した書籍を通して、より高度なプログラミングスキルとともに、チームの中で一層貢献できるエンジニアを目指しましょう。

