C#入門講座 文字操作をマスターする 5章

この章では、文字操作を行うためのさまざまな方法を学びます。

文字列を連結する方法や、Formatメソッドを使った文字列の書式設定方法など、よく利用される技術を解説します。

「C#基礎講座」の5章です。この講座の詳細については以下から確認できます。

全てのサンプルプログラムのダウンロードは0章でダウンロードできます。

目次

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    文字列の連結とFormat

     文字列を連結する方法として、文字列を+演算子で連結する方法や、String.Concatメソッドを使う方法があります。

    +演算子で連結するには以下のように記述します。

    string 文字列3 = 文字列1 + ” ” + 文字列2;

    String.Concatで記述するには以下のように記述します。

    String.Concat(文字列1,文字列2[,文字列3])

    また、Formatメソッドを使うことで、文字列の書式を設定することができます。Formatメソッドを使うと、文字列内に埋め込んだ変数や式を、指定した書式で出力することができます。

    string 文字列3 = String.Format(“{0} {1}”, 文字列1, 文字列2);

    以下は、これらのサンプルコードです。

    string s1 = "Hello";
    string s2 = "World";
    
    // +演算子で連結
    string s3 = s1 + " " + s2; // "Hello World"
    
    // String.Concatメソッドを使って連結
    string s4 = String.Concat(s1, " ", s2); // "Hello World"
    
    // Formatメソッドを使って書式を設定
    string s5 = String.Format("{0} {1}", s1, s2); // "Hello World"
    CHECK

     文字列を連結する場合は、できるだけ+演算子よりもString.Concatメソッドを使うよう心がけましょう。+演算子は、文字列を連結する度に新しい文字列を生成するため、性能面で劣ります。

    一方、String.Concatメソッドは、文字列を連結する度に新しい文字列を生成せず、既存の文字列を更新するため、性能面で優れています。

    その他のよく利用する文字操作

      C#でよく利用される文字操作として、文字列の比較文字列の検索文字列の置換などがあります。

     文字列の比較には、Equalsメソッドや==演算子を使うことができます。Equalsメソッドは、大文字と小文字を区別せずに文字列を比較することができます。一方、==演算子は大文字と小文字を区別して文字列を比較するため、大文字小文字を区別しない場合はEqualsメソッドを使うことが推奨されます。

     文字列の検索には、Containsメソッドを使うことができます。Containsメソッドは、指定した文字列が含まれているかどうかを真偽値で返します。

     文字列の置換には、Replaceメソッドを使うことができます。Replaceメソッドは、指定した文字列を別の文字列に置き換えることができます。

    操作説明
    文字列の比較2つの文字列が同じ内容であるかを比較する。
    大文字小文字を区別しない場合は、Equalsメソッドを使うことが推奨される。
    bool b = s1.Equals(s2,StringComparison.OrdinalIgnoreCase);
    文字列の検索指定した文字列が含まれているかを真偽値で返す。string s1 = “Hello World”;
    bool b = s1.Contains(“World”);
    文字列の置換指定した文字列を別の文字列に置き換える。string s1 = “Hello World”;
    string s2 = s1.Replace(“World”, “Universe”);
    その他のよく利用する文字操作

    以下は、これらのサンプルコードです。

    // 文字列の比較
    string s1 = "Hello";
    string s2 = "hello";
    bool b = s1.Equals(s2, StringComparison.OrdinalIgnoreCase);
    Console.WriteLine(b); // True
    
    // 文字列の検索
    string s3 = "Hello World";
    bool c = s3.Contains("World");
    Console.WriteLine(c); // True
    
    // 文字列の置換
    string s4 = "Hello World";
    string s5 = s1.Replace("World", "Universe");
    Console.WriteLine(s5); // Hello Universe

    解いてみよう!文字列操作クイズ

    以下のクイズを解いてみましょう!

    次のプログラムを実行すると、どのような文字列が出力されるでしょうか。

    string s1 = "Hello";
    string s2 = "World";
    string s3 = s1 + " " + s2;
    
    console.WriteLine(s3);
    1. Hello
    2. World
    3. Hello World
    解答

    答え: 3. Hello World

    解説: s1とs2を空白文字で連結した結果がs3に代入され、その結果を出力しています。

    次のプログラムを実行すると、どのような文字列が出力されるでしょうか。

    string s1 = "Hello";
    string s2 = "World";
    string s3 = String.Concat(s1, " ", s2);
    1. False
    2. True
    3. Hello World
    解答

    答え: 3. Hello World

    解説: String.Concatメソッドを使って、s1とs2を空白文字で連結した結果がs3に代入され、その結果を出力しています。

    次のプログラムを実行すると、どのような文字列が出力されるでしょうか。

    string s1 = "Hello";
    string s2 = "World";
    string s3 = String.Format("{0} {1}", s1, s2);
    
    console.WriteLine(s3);
    1. Hello
    2. World
    3. Hello World
    解答

    答え: 3. Hello World

    解説: Formatメソッドを使って、{0}と{1}をs1とs2に置き換えた結果がs3に代入され、その結果を出力しています。

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    この章のまとめ

    「文字操作についてマスターする」では以下の内容を学びました。

    • 文字列を連結する方法として、+演算子やString.Concatメソッドを使うことができる。
    • Formatメソッドを使うことで、文字列の書式を設定することができる。
    • 文字列を比較する方法として、Equalsメソッドや==演算子を使うことができる。
    • 文字列を検索する方法としてContainsメソッドを使うことができる。
    • 文字列を置換する方法として、Replaceメソッドを使うことができる。

    文字列を連結する方法や、Formatメソッドを使った文字列の書式設定方法、文字列を比較する方法、文字列を検索する方法、文字列を置換する方法などを理解することができました!

    実際にプログラムを書いて試してみることで、より理解を深めたいです。

    文字操作は、プログラムを書く上でよく利用する欠かせない基本スキルです。

    学んだ文字操作を、都度調べながら何度もコーディングしていくうちに、自然に身につけることができるでしょう。
    そのためにも、焦らずに着実に続けることが大切です。

    次のチャプター

    次章では、「制御構文の条件分岐」について学びます。

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