Excel VBAで一括処理: 「For Each ~ Next」でワークシートの操作をマスターしよう

Excel VBAで複数の同じ種類のオブジェクトを効率的に処理する「For Each ~ Next」の使用方法を網羅的に解説します。

Excel VBAで同じ種類のオブジェクト全てに同じ操作を行いたいんだけど、効率的な方法ってある？

“For Each ~ Next“を使えば、そのような一括処理が簡単にできるよ。

受講者数No.1！初心者からプロへ導く信頼のスクール

短期間で習得可能！未経験から実践力を磨く充実のプログラム

テックアカデミー 公式ページへ ≫

今なら無料相談でAmazonギフトカードがもらえる！

「For Each ~ Next」とは?

「For Each ~ Next」構文は、一定のコレクションや配列の各アイテムに対して繰り返し処理を行うために使用されるループ構造を提供します。

基本的な「For Each ~ Next」の構造は以下のようになります:

For Each element In collection
    ' ここに処理を書く
Next element

以下のVBAコードは、ワークシートに含まれる全てのセルに「Hello」を入力するシンプルな例です。

For Each cell In ActiveSheet.UsedRange
    cell.Value = "Hello"
Next cell

このコードはActiveSheet.UsedRangeに含まれる全てのcellに対してループを行い、各cellの値を「Hello」に設定します。

「For Each ~ Next」の利点

サンプルプログラムを使った「For Each ~ Next」の基本的な使用方法

以下のサンプルではExcelの全てのシートの名前をメッセージボックスで表示します。

Sub ShowSheetNames()
    Dim ws As Worksheet
    
    For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets
        MsgBox ws.Name
    Next ws
End Sub

• Dim ws As Worksheet: これは、後のループで使用するWorksheetオブジェクトのための変数wsを宣言しています。
• For Each ws In ThisWorkbook.Worksheets: この行は、ThisWorkbookに存在する全てのワークシートに対して繰り返し処理を開始することを示しています。
• MsgBox ws.Name: ws.Nameは現在のワークシートの名前を取得します。そして、MsgBox関数を使用して、その名前をメッセージボックスに表示します。
• Next ws: これはループの終了を意味し、次のワークシートへ移行します。

上記のサブプロシージャShowSheetNamesを実行すると、Excelの全てのシートの名前が順番にメッセージボックスに表示されます。

このシンプルな例を通じて、For Each ~ Next構文を使用してExcel VBAでどのように同じ種類のオブジェクトすべてに同じ処理を実行するかが示されました。

この構文は、複数のオブジェクトやアイテムに対して同様の操作を効率的に適用する際に非常に便利です。

まとめ

Excel VBAで複数の同じ種類のオブジェクトを効率的に処理する「For Each ~ Next」の使用方法を網羅的に解説しました。

For Each ~ Nextの基本的な使い方がよくわかりました。Excel VBAの一括処理に役立つこと間違いなしですね！

Excel VBAの力を最大限に引き出すためには、繰り返し処理の知識は必須です。For Each ~ Nextを上手く利用することで、効率的なコーディングが可能となります。

繰り返し処理の範囲や条件をしっかり確認し、安全なコーディングを心掛けましょう。