Excel VBAのRemoveDuplicatesメソッドを使って、簡単に表から重複行を削除する方法を徹底解説します。

Excelの表にある重複する行を削除したいんだけど、簡単な方法はないの?



Excel VBAのRemoveDuplicatesメソッドを使えば、簡単に重複行を削除できます。このメソッドは、指定した列の重複を基準にして行を削除する機能を持っています。
RemoveDuplicatesメソッドとは?
Excel VBAの「RemoveDuplicatesメソッド」は、Excelの表(リストオブジェクト)や範囲(Rangeオブジェクト)内の重複した行を効率的に削除するための強力なツールです。
このメソッドは特に、大量のデータを扱う際に重複を排除し、データを整理するのに非常に有効です。
基本的な機能
- 指定列の重複を基準に削除:
- RemoveDuplicatesは、指定した一つ以上の列に基づいて重複行を判断し、削除します。
- 柔軟な列指定:
- 削除の基準となる列は、一つだけでなく、複数指定することも可能です。これにより、より複雑な重複条件にも対応できます。
- データ整合性の維持:
- 重複する行を削除する際に、残るデータの整合性は保たれます。つまり、削除された行以外のデータは影響を受けません。
使用方法の概要
Range("A1:C100").RemoveDuplicates Columns:=Array(1, 2), Header:=xlYes
上記のサンプルコードは、A1からC100までの範囲にあるデータのうち、第1列と第2列を基準にして重複行を削除する方法を示しています。
Columns
プロパティには、重複の基準となる列を配列形式で指定します。Header
プロパティは、範囲にヘッダー(タイトル行)が含まれているかどうかを指定します。
サンプルプログラムを使った解説
以下のサンプルコードは、Excelのシート上にある表の特定の列を基準に重複行を削除する方法を示しています。
Sub RemoveDuplicateRows()
Dim ws As Worksheet
Set ws = ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
' A列とB列を基準に重複行を削除
ws.Range("A1:B100").RemoveDuplicates Columns:=Array(1, 2), Header:=xlYes
End Sub
このプログラムでは、ThisWorkbook.Sheets("Sheet1")
を使用して対象となるワークシートを指定し、Range("A1:B100")
で処理対象の範囲を定義しています。
RemoveDuplicates
メソッドは、A列とB列(Columns:=Array(1, 2)
)の組み合わせに基づいて重複行を識別し、削除します。
ここで、Header:=xlYes
は範囲にヘッダー行が含まれていることを示しています。
注意点
- 実行前に、対象となるシートと範囲が正しく設定されていることを確認してください。
- 重複を削除する列の選択には注意が必要です。誤った列を指定すると、期待しない結果になる可能性があります。
- 実行前には必ずデータのバックアップを取ることを推奨します。
まとめ
Excel VBAのRemoveDuplicatesメソッドを使って、簡単に表から重複行を削除する方法を解説しました。
- RemoveDuplicatesメソッドの利用:
- Excel VBAで特定の列を基準に重複する行を効率的に削除できる。
- 柔軟な列指定:
- 重複の判断基準となる列を一つ以上指定可能。複数列にまたがる重複も識別できる。



RemoveDuplicatesメソッドの使い方がはっきりと理解できました。サンプルコードが特に役立ちそうです。自分のデータで試してみるのが楽しみです!



データの整理と分析を大幅に効率化することができます。
ただし、実際にコードを適用する際には、常にデータのバックアップを取ること、そして適用する範囲や列の選択に注意を払うことを忘れないでください。