PHPで配列内の値を簡単に確認する方法:in_array()とarray_search()の活用術

PHPで配列内の特定の値が存在するかどうかを確認するために使用するin_array()array_search()関数の使い方とその違いについて解説します。

PHPで配列内に特定の値が存在しているか確認したいんだけど、どんな方法があるかな?

それなら、in_array()とarray_search()という2つの関数がありますよ。in_array()は値が配列内に存在するかどうかを確認し、array_search()は値の位置を返します。それぞれの使い方と違いについて、具体的なサンプルプログラムを交えて解説しますね。

目次

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    in_array()の基本的な使い方

    in_array()は、指定された値が配列内に存在するかどうかを確認するために使用されるPHPの組み込み関数です。この関数は、値が存在する場合にはtrueを、存在しない場合にはfalseを返します。特に、リストやデータセットの中に特定の要素が含まれているかどうかを調べる際に便利です。

    in_array()の基本的な構文は次の通りです。

    in_array(値, 配列, 厳密な比較);
    
    • : 配列内で検索する値を指定します。
    • 配列: 検索対象の配列を指定します。
    • 厳密な比較: オプションのパラメータで、trueを指定すると型も考慮した厳密な比較を行います。省略した場合は、型の違いを無視した比較が行われます。
    $fruits = ['apple', 'banana', 'orange'];
    $exists = in_array('banana', $fruits);
    if ($exists) {
        echo 'バナナは配列内に存在します。';
    } else {
        echo 'バナナは配列内に存在しません。';
    }
    

    この例では、$fruitsという配列に対して、'banana'という値が存在するかどうかを調べています。in_array()関数は、'banana'が配列内に存在するため、trueを返し、結果として「バナナは配列内に存在します。」と出力されます。

    厳密な比較を利用する場合、例えば数値と文字列が区別されます。

    使用例(厳密な比較):

    $numbers = [1, 2, '3'];
    $exists = in_array(3, $numbers, true);
    if ($exists) {
        echo '3は配列内に存在します。';
    } else {
        echo '3は配列内に存在しません。';
    }
    

    この場合、厳密な比較が有効になっているため、3(整数)は'3'(文字列)と一致しません。そのため、「3は配列内に存在しません。」と出力されます。

    このように、in_array()は非常に簡単かつ効果的に配列内の値の存在を確認することができ、特定の状況に応じて柔軟に使用することができます。

    array_search()を使って値の位置を取得する方法

    array_search()は、指定された値が配列内に存在する場合、そのキーを返すPHPの組み込み関数です。in_array()が値の存在を確認するのに対して、array_search()はその値が見つかった位置(キー)を取得することができるため、特定の値がどこにあるかを知りたい場合に非常に便利です。

    array_search()の基本的な構文は次の通りです。

    array_search(値, 配列, 厳密な比較);
    
    • : 配列内で検索する値を指定します。
    • 配列: 検索対象の配列を指定します。
    • 厳密な比較: オプションのパラメータで、trueを指定すると型も考慮した厳密な比較を行います。省略した場合は、型の違いを無視した比較が行われます。
    $fruits = ['apple', 'banana', 'orange'];
    $key = array_search('orange', $fruits);
    if ($key !== false) {
        echo 'オレンジは配列内のキー ' . $key . ' にあります。';
    } else {
        echo 'オレンジは配列内に存在しません。';
    }
    

    この例では、$fruitsという配列に対して、'orange'という値が存在するかどうかを調べています。array_search()関数は、'orange'が配列内に存在するため、そのキーである2を返し、結果として「オレンジは配列内のキー 2 にあります。」と出力されます。

    厳密な比較を使用すると、**in_array()**と同様に、型の違いを区別して検索を行います。

    使用例(厳密な比較):

    $fruits = ['apple', 'banana', 'orange'];
    $key = array_search('orange', $fruits);
    if ($key !== false) {
        echo 'オレンジは配列内のキー ' . $key . ' にあります。';
    } else {
        echo 'オレンジは配列内に存在しません。';
    }
    

    この例では、$fruitsという配列に対して、'orange'という値が存在するかどうかを調べています。array_search()関数は、'orange'が配列内に存在するため、そのキーである2を返し、結果として「オレンジは配列内のキー 2 にあります。」と出力されます。

    厳密な比較を使用すると、in_array()と同様に、型の違いを区別して検索を行います。

    使用例(厳密な比較):

    $numbers = [1, 2, '3'];
    $key = array_search(3, $numbers, true);
    if ($key !== false) {
        echo '3は配列内のキー ' . $key . ' にあります。';
    } else {
        echo '3は配列内に存在しません。';
    }
    

    この場合、3(整数)と'3'(文字列)は異なる型として扱われるため、厳密な比較を有効にすると、**array_search()**は'3'のキーを返しません。そのため、「3は配列内に存在しません。」と出力されます。

    比較表: in_array()array_search()の違い

    機能in_array()array_search()
    目的値が配列に存在するか確認値が配列内でどこに存在するか確認
    戻り値true または falseキー または false
    使用場面存在の確認が必要なとき存在位置を知りたいとき
    大文字小文字の区別通常は区別されませんが、厳密比較で指定可能通常は区別されませんが、厳密比較で指定可能

    適切な関数を選ぶために

    • 存在確認が目的の場合: **in_array()**を使用します。例えば、特定の値がリスト内に含まれているか確認したいときに適しています。
    • 値の位置が必要な場合: **array_search()**を使用します。例えば、値の位置に基づいてデータを操作したり、条件分岐を行いたいときに便利です。

    サンプルプログラムでの実践解説

    ここでは、**in_array()array_search()**を使った具体的なサンプルプログラムを通じて、これらの関数がどのように動作するかを確認します。

    シナリオ: フルーツのリストから特定のフルーツが存在するか確認し、そのフルーツが見つかった場合には、その位置を取得します。

    $fruits = ['apple', 'banana', 'orange', 'grape', 'melon'];
    
    // 1. in_array()を使って、フルーツが配列内に存在するか確認する
    $fruit_to_check = 'banana';
    $exists = in_array($fruit_to_check, $fruits);
    
    if ($exists) {
        echo $fruit_to_check . 'は配列内に存在します。';
        
        // 2. array_search()を使って、存在するフルーツの位置を取得する
        $position = array_search($fruit_to_check, $fruits);
        echo $fruit_to_check . 'は配列内のキー ' . $position . ' にあります。';
    } else {
        echo $fruit_to_check . 'は配列内に存在しません。';
    }
    

    このプログラムでは、まず$fruitsという配列を定義し、その中に'banana'というフルーツが含まれているかをin_array()で確認します。'banana'が存在する場合、次にarray_search()を使って、その位置(キー)を取得します。

    bananaは配列内に存在します。
    bananaは配列内のキー 1 にあります。
    

    この出力から、'banana'が配列内に存在し、キーが1であることが確認できます。

    応用例: 厳密な比較を用いた場合

    配列内に数値と文字列が混在している場合、厳密な比較を行うことが重要です。以下の例では、in_array()とarray_search()において、厳密な比較を使用しています。

    $values = [1, '2', 3, '4'];
    
    // in_array()を使って数値2が存在するかを厳密にチェック
    $exists_strict = in_array(2, $values, true);
    echo '数値2は厳密に検索されて: ' . ($exists_strict ? '存在します' : '存在しません') . '。';
    
    // array_search()を使って数値3がどこに存在するかを厳密にチェック
    $position_strict = array_search(3, $values, true);
    if ($position_strict !== false) {
        echo '数値3は厳密に検索されてキー ' . $position_strict . ' にあります。';
    } else {
        echo '数値3は厳密に検索されて存在しません。';
    }
    

    応用プログラムの出力例

    数値2は厳密に検索されて: 存在しません。
    数値3は厳密に検索されてキー 2 にあります。
    

    この応用例では、数値2が文字列'2'とは異なる型であるため、厳密な比較を行った結果、存在しないと判断されます。また、数値3は配列内に厳密に一致する要素として存在するため、そのキー2が返されます。

    まとめ

    • in_array()は、配列内に特定の値が存在するかどうかを確認するための関数で、存在する場合はtrue、存在しない場合はfalseを返します。
    • array_search()は、配列内の特定の値のキーを取得するための関数で、値が見つかった場合はそのキーを、見つからない場合はfalseを返します。
    • in_array()は単純な存在確認に、array_search()は値の位置を知りたいときに使用します。
    • 両関数ともに、厳密な比較を行うオプションがあり、型の違いを考慮した検索が可能です。

    今回紹介した**in_array()array_search()**は、PHPで配列を扱う際に非常に便利なツールです。それぞれの機能と使い方を理解することで、配列内のデータ検索がより簡単かつ効率的になります。

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