Pythonのpandasライブラリで、オプション設定を確認・変更する方法を解説します。
Pythonのpandasライブラリを使っているんだけど、オプションの設定方法がわからないんですよね。
options
属性やdescribe_option()
関数、get_option()
やset_option()
関数を使って設定を確認・変更することができますよ。
options属性を使って設定値を確認・変更する方法
options
属性は、pandasのグローバルな設定を扱うための属性です。この属性を使うことで、現在の設定値を確認することができます。また、この属性に新しい値を代入することで、設定値を変更することもできます。
たとえば、display.max_rows
という設定値は、DataFrameやSeriesを表示する際に、最大何行まで表示するかを設定するためのものです。現在のdisplay.max_rows
の値を確認するには、以下のようにします。
import pandas as pd
# 現在のオプション設定を表示
print(pd.options.display.max_rows)
このコードを実行すると、現在のdisplay.max_rows
の値が表示されます。
次に、display.max_rows
の値を変更するには、options
属性に新しい値を代入します。以下のように、display.max_rows
の値を10
に変更する例を示します。
import pandas as pd
# オプションを変更
pd.options.display.max_rows = 10
このコードを実行すると、display.max_rows
の値が10
に変更されます。
describe_option()関数を使って設定情報を一覧で表示する方法
describe_option()
関数を使うと、pandasのグローバルな設定情報を一覧で表示することができます。たとえば、以下のようにすると、全ての設定情報を一覧で表示することができます。
import pandas as pd
# 全ての設定情報を表示
pd.describe_option()
このコードを実行すると、現在の設定情報が、以下のように一覧で表示されます。
display.max_columns : int
If max_cols is exceeded, switch to truncate view. Depending on
large_repr, objects are either centrally truncated or printed as
a summary message (the default).
[default: 20] [currently: 20]
display.max_colwidth : int
The maximum width in characters of a column in the repr of
a pandas data structure. When the column overflows, a "..."
placeholder is embedded in the output.
[default: 50] [currently: 50]
...
このように、describe_option()
関数を使うことで、pandasのグローバルな設定情報を一覧で確認することができます。
get_option()関数とset_option()関数を使って設定値を確認・変更する方法
get_option()
関数を使うと、指定した設定の値を確認することができます。set_option()
関数を使うと、指定した設定の値を変更することができます。
たとえば、display.max_rows
という設定値を確認するには、get_option()
関数を使います。以下のように、display.max_rows
の値を確認する例を示します。
import pandas as pd
# オプションの値を確認
print(pd.get_option("display.max_rows"))
このコードを実行すると、現在のdisplay.max_rows
の値が表示されます。
次に、display.max_rows
の値を変更するには、set_option()
関数を使います。以下のように、display.max_rows
の値を10
に変更する例を示します。
import pandas as pd
# オプションを変更
pd.set_option("display.max_rows", 10)
このコードを実行すると、display.max_rows
の値が10
に変更されます。
get_option()
関数とset_option()
関数は、他のオプションに対しても同様に使用できます。たとえば、display.max_columns
という設定値を確認するには、以下のようにします。
import pandas as pd
# オプションの値を確認
print(pd.get_option("display.max_columns"))
また、display.max_columns
の値を5
に変更するには、以下のようにします。
import pandas as pd
# オプションを変更
pd.set_option("display.max_columns", 5)
このように、get_option()
関数とset_option()
関数を使うことで、指定した設定の値を確認・変更することができます。
複数の設定値を一括で確認・変更する方法
複数の設定値を一括で確認・変更するには、option_context()
を使います。option_context()
を使うと、指定した設定値を一時的に変更することができます。そして、with
ブロック内で実行されるコードのみ、一時的に変更した設定値が有効になります。
たとえば、display.max_rows
とdisplay.max_columns
の両方の設定値を一時的に10
に変更し、DataFrameを表示する例を示します。
import pandas as pd
# withブロック内で一時的に設定を変更
with pd.option_context("display.max_rows", 10, "display.max_columns", 10):
print(df)
このように、option_context()
に設定値を指定すると、with
ブロック内でのみ、指定した設定値が有効になります。with
ブロックを抜けると、元の設定値に自動的に戻ります。
option_context()
を使うことで、複数の設定値を一括で変更し、一時的に有効にすることができます。この方法は、特定のコードブロックでのみ、設定値を変更したい場合に便利です。
デフォルトの設定値に戻す方法
pandasのグローバルな設定値をデフォルトの設定値に戻すには、reset_option()
関数を使います。この関数を使うと、指定した設定値をデフォルト値に戻すことができます。
たとえば、display.max_rows
とdisplay.max_columns
の設定値をデフォルト値に戻すには、以下のようにします。
import pandas as pd
# オプションをデフォルト値に戻す
pd.reset_option("display.max_rows")
pd.reset_option("display.max_columns")
このコードを実行すると、display.max_rows
とdisplay.max_columns
の設定値がデフォルト値に戻ります。
reset_option()
関数は、他の設定値に対しても同様に使用できます。また、reset_option()
関数を使って設定値をデフォルト値に戻すと、describe_option()
関数で確認することができます。
option_context()を使って一時的に設定を変更する方法
option_context()
を使うことで、一時的にpandasのグローバルな設定を変更することができます。option_context()
は、with
文と一緒に使用することで、with
ブロック内でのみ設定を変更することができます。with
ブロックを抜けると、元の設定値に自動的に戻ります。
たとえば、display.max_rows
とdisplay.max_columns
の設定値を10
に一時的に変更し、DataFrameを表示する例を示します。
import pandas as pd
# withブロック内で一時的に設定を変更
with pd.option_context("display.max_rows", 10, "display.max_columns", 10):
print(df)
このように、option_context()
に設定値を指定すると、with
ブロック内でのみ、指定した設定値が有効になります。with
ブロックを抜けると、元の設定値に自動的に戻ります。
option_context()
を使うことで、特定のコードブロックでのみ、設定を一時的に変更することができます。この方法は、設定値を変更する必要があるが、他のコードに影響を与えたくない場合に便利です。
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まとめ
Pythonのpandasライブラリで、オプション設定を確認・変更する方法を解説しました。
options
属性を使って設定値を確認・変更する方法describe_option()
関数を使って設定情報を一覧で表示する方法get_option()
関数とset_option()
関数を使って設定値を確認・変更する方法- 複数の設定値を一括で確認・変更する方法
- デフォルトの設定値に戻す方法
option_context()
を使って一時的に設定を変更する方法
pandasの設定を一括で変更する方法がとても便利ですね!
pandasの設定を適切に変更することで、データ分析や処理の効率を大幅に向上させることができます。ただし、設定値を変更しすぎると、コードの可読性が低下することがあるため、注意が必要です。
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