Pythonのデータ分析ライブラリpandasを使った数値丸め方法をわかりやすく解説します。

pandasを使った数値の丸め方がよくわかりません。



pandasでは、数値を丸めるために主に3つの方法があります。それらは、round関数、ceil関数、floor関数です。
round関数は、指定した小数点以下の桁数に四捨五入で丸めます。ceil関数は、数値を大きい方の整数に切り上げます。そして、floor関数は、数値を小さい方の整数に切り下げます。
それぞれ詳しく解説しましょう。
pandasでの数値丸めの基本的な手法
pandasでの数値丸めの基本的な手法には、以下の3つがあります。これらの手法を使って、データを適切な形に整形することができます。
round関数 ~ 四捨五入
round関数は、指定した小数点以下の桁数に数値を丸める関数です。四捨五入の原則に従って、指定された桁数で丸めることができます。pandasのデータフレームに対して適用するには、以下のように書きます。q1
import pandas as pd
data = {'Value': [2.34, 5.67, 9.12, 4.56, 8.91]}
df = pd.DataFrame(data)
# round関数を適用
df_round = df['Value'].round(1)
ceil関数 ~ 大きい方の整数に切り上げる
ceil関数は、数値を大きい方の整数に切り上げる関数です。指定した小数点以下の数値を切り捨て、1加算した整数に丸めることができます。pandasのデータフレームに対して適用するには、以下のように書きます。
import pandas as pd
import numpy as np
data = {'Value': [2.34, 5.67, 9.12, 4.56, 8.91]}
df = pd.DataFrame(data)
# ceil関数を適用
df_ceil = df['Value'].apply(np.ceil)
floor関数 ~ 小さい方の整数に切り下げる
floor関数は、数値を小さい方の整数に切り下げる関数です。指定した小数点以下の数値を切り捨て、整数に丸めることができます。pandasのデータフレームに対して適用するには、以下のように書きます。
import pandas as pd
import numpy as np
data = {'Value': [2.34, 5.67, 9.12, 4.56, 8.91]}
df = pd.DataFrame(data)
# floor関数を適用
df_floor = df['Value'].apply(np.floor)
これらの基本的な数値丸め手法を使って、pandasでデータ分析を行う際に、データを整形しやすくし、表示や計算の誤差を減らすことができます。
サンプルプログラムを使った解説
以下は、サンプルデータに対してそれぞれの数値丸め方法(round関数、ceil関数、floor関数)を適用し、結果を表形式で表示するプログラムの解説です。
import pandas as pd
data = {'Value': [2.34, 5.67, 9.12, 4.56, 8.91]}
df = pd.DataFrame(data)
df_round = df['Value'].round(1)
import numpy as np
df_ceil = df['Value'].apply(np.ceil)
df_floor = df['Value'].apply(np.floor)
results = pd.DataFrame({'Original': df['Value'], 'Round': df_round, 'Ceil': df_ceil, 'Floor': df_floor})
print(results)
まず、サンプルデータをpandasのデータフレームに格納します。
次に、round関数を適用して、小数点第1位に丸めます。ceil関数を適用して、数値を大きい方の整数に切り上げます。floor関数を適用して、数値を小さい方の整数に切り下げます。
最後に、元の数値データとそれぞれの丸め方法を適用した結果を、表形式で表示します。
このサンプルプログラムを実行すると、以下のような表が得られます
Original | Round | Ceil | Floor | |
---|---|---|---|---|
0 | 2.34 | 2.3 | 3 | 2 |
1 | 5.67 | 5.7 | 6 | 5 |
2 | 9.12 | 9.1 | 10 | 9 |
3 | 4.56 | 4.6 | 5 | 4 |
4 | 8.91 | 8.9 | 9 | 8 |
まとめ
Pythonのデータ分析ライブラリpandasを使った数値丸め方法をわかりやすく解説しました。
- pandasでの数値丸め手法には、round関数、ceil関数、floor関数があります。
- round関数は指定した小数点以下の桁数に四捨五入で丸めます。
- ceil関数は数値を大きい方の整数に切り上げます。
- floor関数は数値を小さい方の整数に切り下げます。



pandasを使った数値丸め方法がよくわかりました!



データ分析を行う際には、適切な数値丸め手法を選択することが重要です。Pythonのpandasを用いて、round関数、ceil関数、floor関数を活用することで、データを整形しやすくし、誤差を減らすことができます。今回の記事を参考に、データ分析の効率化に役立ててください。そして、さらに高度なデータ処理にも挑戦してみてください。