チャプター4では、Sassで使用される配列とマップについて解説します。
「CSSを効率的に書く!Sassの入門講座」の第4章です。この講座については以下から確認できます。
配列の基本
Sassでは、配列を使用することができます。配列は、複数の値をまとめて扱うことができます。
以下のサンプルでは、$font-stack
という配列を定義し、複数のフォントHelvetica
とsans-serif
を格納できます。
$font-stack: Helvetica, sans-serif;
body {
font-family: #{$font-stack};
}
配列内の要素を取り出すこともできます。
以下のサンプルでは、配列内の1番目の要素を取り出すことができます。
$first-font: nth($font-stack, 1); // "Helvetica"
マップの基本
SCSSでは、複数のキーと値の組を扱うことができる「マップ」というデータ型があります。
マップを使うと、複数のデータを一つの変数で扱うことができるため、データをより効率的に管理することができます。
マップを定義するには、「$マップ名: (キー1: 値1, キー2: 値2, …);」という書き方を使います。
$マップ名: (キー1: 値1, キー2: 値2, …);
以下のサンプルでは、$colorsというマップに、primary、secondary、tertiaryという3つのキーが定義されます。
$colors: (
primary: #ff0000,
secondary: #00ff00,
tertiary: #0000ff
);
マップから値を取り出すには、「map-get
(マップ名, キー)」を使います。
map-get(マップ名, キー)
以下のサンプルでは、$colorsマップからprimaryキーに対応する値を取り出すことができます。
color: map-get($colors, primary);
また、マップを使って、複数のスタイルをまとめて定義することもできます。
以下のサンプルでは、primary、secondary、tertiaryという3つのスタイルを一度に定義することができます。
.primary {
color: map-get($colors, primary);
}
.secondary {
color: map-get($colors, secondary);
}
.tertiary {
color: map-get($colors, tertiary);
}
このように、SCSSでは、複数のキーと値の組を扱うことができる「マップ」を使うことで、データをより効率的に管理することができます。
やってみよう!配列とマップを使ったScssに置き換えてみよう!
以下のScssファイル(教材のchapter04のquestion)はフォントを直接プロパティに複数指定しています。
また、3色の色を別々の変数に格納しています。
これを以下のように修正して見て下さい。
- フォントを$font-stackという配列に格納し、その配列をfont-familyに指定するように変更しましょう。
- 3色のカラーを$colorsというマップに格納し、map-getを使ってcolorを指定できるように変更しましょう。
body {
font-family: Arial, sans-serif;
}
$primary: #ff0000;
$secondary: #00ff00;
$tertiary: #0000ff;
.parent {
color: $primary;
}
.child {
color: $secondary;
}
.grandchild {
color: $tertiary;
}
chapter04の解答
解答は以下のようになります。
※教材のChapter04-Answerにも同様の解答が入っています。
$font-stack: Arial, sans-serif;
body {
font-family: $font-stack;
}
$colors: (
primary: #ff0000,
secondary: #00ff00,
tertiary: #0000ff
);
.parent {
color: map-get($colors, primary);
}
.child {
color: map-get($colors, secondary);
}
.grandchild {
color: map-get($colors, tertiary);
}
これらを実際に実装したサンプルはダウンロード教材のchapter04フォルダで確認できます。
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チャプター4 「配列とマップの基本を理解する」のまとめ
チャプター4では、Sassで使用される配列とマップについて学びました。
- 配列を使うと、複数の値をまとめて扱うことができる。
- マップを使うと、複数のデータを一つの変数で扱うことができる。
複数のデータを一つの変数で管理することができる「配列」や「マップ」を使うことで、スタイルをより効率的に記述することができます。
チャプター
次章では、Sassの基本の「ファイルの分割とインポートを理解する」学びます。
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